エンゼルスの大谷翔平(左)とマックス・スタッシー【写真:Getty Images】

写真拡大

スタッシーは大谷が登板した25試合の内23試合でマスクを被る

 エンゼルス大谷翔平投手はここまで25登板で13勝8敗、防御率2.43、196奪三振をマーク。148回を投げており、メジャー初の規定投球回到達まであと14イニングとしている。進撃の右腕を支えるのがマックス・スタッシー捕手。31歳の相棒は大谷の25登板の内、23試合でマスクを被る。今季は極度の打撃不振に陥っているが、フィル・ネビン監督代行は「ショウヘイの球を受ける中で目を見張る仕事をしているのは明らか。若手投手たちともうまく連係が取れている」と変わらぬ信頼を口にしている。(成績は日本時間22日時点)

 スタッシーは2019年途中にアストロズからトレードでエンゼルスに加入。2020年は31試合で打率.278、昨年は87試合で打率.241をマークし、今季開幕前に3年1750万ドル(約24億7600万円)で契約延長した。ところが、今季はここまで自己最多の96試合に出場する一方で、打率は.180に低迷。地元紙「オレンジカウンティ・レジスター」によると、スタッシーは「自分が設定する基準をはるかに下回っている。酷い。コーチや監督、みんなが手助けしてくれている。できていないのは自分。いい状態にするために、できることは全てする。解決策を見つけ出してみせる」と心境を吐露する。

 このまま低迷が続けば、「代わりの捕手を探す必要が出てくる」と記事は指摘。その一人がマット・サイスだ。2019年に内野として53試合に出場した27歳はその後、捕手に転向。今年は7月下旬にメジャー昇格し、12試合でマスクを被っている。また、22歳のトッププロスペクトであるローガン・オーハッピー捕手もマイナーでここまで26本塁打をマークしている。

 しかし、ネビン監督代行は「彼はショウヘイの球を受ける中で目を見張る仕事をしているのは明らか。若手投手たちともうまく連係が取れている。打撃面で苦しんでいることは理解しているが、捕手としての仕事に向き合う彼の姿を私は誇りに思っている」と、変わらぬ信頼を寄せていることを明かした。エンゼルスのチーム防御率は昨年の4.69から3.86に改善。スタッシーの献身が一助になっていることは疑いの余地はないだろう。

「こういう時もあるけど、僕は乗り越えて見せる。つらいけど、対応し続けるしかない」と前を向くスタッシー。残り試合は少ないが意地を見せられるか。今後の打棒にも注目だ。(Full-Count編集部)