【MLB】大谷翔平、来季40億円は確実か 13勝&34HRに身売り問題…番記者「もっと大金かも」
年俸調停権を持つ選手では2020年ベッツの38.6億円が最高額
■エンゼルス 2ー1 マリナーズ(日本時間18日・アナハイム)
エンゼルス・大谷翔平投手は17日(日本時間18日)、本拠地のマリナーズ戦で13勝目を挙げた。7回8奪三振3安打無失点と好投し、打っては初回に先制の適時二塁打。初の規定投球回まで残り14回と史上初のダブル規定到達へ大きく前進した。打者では34本塁打を放ち、大谷は「投打のバランス含めて、去年以上のシーズンを送れているっていうのは自信かなと思います」と評価。9勝&46発で満票MVPを受賞した昨季以上の手応えを口にした。
前人未到の活躍を続ける中で、気になるのは来季年俸の問題だ。今季が2年契約最終年。昨季は年俸300万ドル(約4億3000万円)、今季は550万ドル(約7億9000万円)と格安だった。今オフは年俸調停権を持っており、大幅アップが予想される。これまで年俸調停を回避して1年契約を結んだ選手の最高額は、ムーキー・ベッツ外野手の2700万ドル(約38億6000万円)。2020年2月に当時所属していたレッドソックスとの大型契約だったが、2年連続でMVP争いを繰り広げる大谷の来季年俸は“ベッツ超え”が確実視されている。
米メディア「ジ・アスレチック」のエンゼルス番サム・ブラム記者は前例のない二刀流選手であることに触れ、「史上最も興味深い年俸調停のケース」と注目。「来年はエンゼルスから3000万ドル(約42億9000万円)。それ以上もらうかもしれないな。だが、誰にも分からないね。僕の予想では3000万ドルだ」とし、年俸調停権を持つ選手での最高額は確実との見方を示した。
エンゼルスには球団売却問題もある。ブラム記者は大谷の来季契約にも大きく絡むと見ている。「来季オーナーが変わる可能性があるとなれば、全てが変わる。新オーナーはもっと大金を払う意欲があるかもしれない」と指摘した。例え身売り問題があったとしても、日本選手最高にもなる年俸3000万ドル以上の大型契約をつかむことは間違いなさそうだ。(小谷真弥 / Masaya Kotani)