なでしこDF南萌華、W杯で勝つために磨きたい個の能力「日本が置いていかれている」

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なでしこジャパン候補メンバーが4日からトレーニングキャンプをスタート。5日は合宿2日目を迎えた。

昨年10月に新体制がスタートしたなでしこジャパン。1月から2月にかけてはAFC女子アジアカップを戦ったものの、目指した大会3連覇を逃していた。

それでも2023年に開催されるFIFA女子ワールドカップ(W杯)の出場権を確保。そこに向けた強化がスタートする。

2日目のトレーニングを前に、DF南萌華(三菱重工浦和レッズレディース)がメディアのオンライン取材に応対した。

なでしこジャパンでもセンターバックとして定位置を掴んでいる南。女子アジアカップ以来の招集となるが、今回の合宿については「アジアカップが終わってから少し期間が空いての代表活動ですが、(池田)太さんが求めているサッカーは変わらずスタートしているので、私自身もう一度代表活動での戦い方を再確認しながらスタートしているところです」とコメント。また、新たに招集された選手が多いことにも触れ、「今回は新しく入ってきた選手もいるので、そういう選手たちと戦術をすり合わせながら、自分たちも思い出しながら再スタートできればと思います」と語った。

対人の強さが売りの南。アピールしたい点については「太さんのサッカーはアグレッシブな守備も特徴で、私自身後ろでは強さは求められているところなので、改めて対人の強さ、ヘディングもパワーアップして、太さんのサッカーにしっかり順応していきたいと思います」と語り、改めて自身の強みを出してなでしこジャパンとして戦っていきたいとした。

今回のメンバーの中では経験値も高い南だが、チームを牽引していく意識もあるとのこと。「そういうことをしていかなければいけない立場なのは自覚していますし、新しく入ってきた選手が思い切りプレーできる環境を作らないといけないので、良さを引き出しながら、自分の特徴を知ってもらって、コミュニケーションをとってすぐに活躍できる環境を作りたいです。積極的に話しながらチームを作っていきたいと思います」と、しっかりとコミュニケーションをとってチームとして1つになっていきたいとした。

改めて、1月、2月の女子アジアカップについて語る南。敗れた中国戦については「中国戦は主導権を握りながら敗戦した点については、攻撃の意図であったり、チャンスもあった中で決めきれず、中国に少ないチャンスを決められてしまった印象です」とコメント。「ボールを保持していてもゴールに結びつかないと意味がないので、そういう部分では攻撃の部分でより多くの課題が出た試合でもありましたし、守備のところでは少ないチャンスを決め切られてしまうという点では、少しの気の緩みが失点につながったと思うので、修正しなければいけないと感じました」と振り返った。

E-1選手権もある中で、1年後のワールドカップで結果を残したいなでしこジャパン。その上では、個の部分の成長が必須となる。

南は、「日本はチームの連携は1つ武器だと思いますが、世界の選手たちは個でいかに勝てるかで強さを出してきています」と語り、「日本はもっとそこで高いところを目指さなければいけないですし、DFは強さ、パワーで負けては意味がないです。個の強さは成長させなければいけないですし、強さやパワーを成長させたいです。そこを努力しています」と、チームとして戦う中でも個の力を上げなければいけないとした。

また、東京オリンピックを見てもヨーロッパの国々レベルアップは凄まじく、日本が取り残されつつある状況に。南は「ヨーロッパのチームの成長は本当に凄いもので、日本が置いていかれているというのは自覚しています」と現在の立ち位置を語り、「チームとしてもそうですが、私自身はDFとしてヨーロッパの選手をいかにして止めるか、やられないかに視点を置いて、特に注意してプレーしていきたいと思います」と語った。

さらに「日本の選手も強い、速い選手もいますけど、それ以上にパワフルな選手が多いので、今後自分の成長を止めないためにも、レベルの高いところでプレーしていきたいと思います」と意気込み、「個人の成長に目を向けてW杯まで準備していきたいと思います」と1年間で大きく成長したいと語った。

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