「千葉外環迂回割引」開始 首都高の上限料金UP・深夜割引でNEXCOも“調整”
C2と外環、どっち通ります?
千葉外環迂回利用割引とは?
NEXCO東日本と中日本は2022年3月1日(火)、4月1日から適用される首都圏の新たな高速道路料金について概要を発表しました。同日から首都高が上限料金を引き上げ、深夜割引を導入することに伴う措置です。
外環道の千葉区間(中島洋平撮影)。
新たに外環道の三郷JCT〜高谷JCT間を対象とした「千葉外環迂回利用割引」が導入されます。
常磐道〜首都高の横浜・川崎エリアを利用する際に、外環道経由で迂回しても料金が割高にならないよう、外環道の料金が割り引かれます。対象となる首都高の出入口は湾岸線の葛西以西、羽田線の空港西以西ほか神奈川県内の各出入口です。
新しい料金体系で、常磐道から首都高の神奈川方面へ通行した場合の普通車料金は次の通りになります。なお首都高の料金は、上限1950円が適用された後の価格です。
●三郷JCT〜空港中央(湾岸線)の場合
・首都高(6号線など)経由=首都高1400円
・外環道+首都高湾岸線経由=外環道310円(割引適用前630円)+首都高1090円=1400円
●三郷JCT〜みなとみらい(K1横羽線)の場合
・首都高(6号線など)経由=首都高1950円
・外環道+首都高湾岸線経由=外環道280円(割引適用前630円)+首都高1670円=1950円
深夜はNEXCO経由でも今までより安くなる?
これまで、A〜B地点を外環道経由、圏央道経由、首都高経由で移動した場合、最も安い料金が適用されていましたが、首都高の上限料金の見直しと深夜割引の導入後も、この「起終点を基本とした継ぎ目のない料金」の概念は継続されます。
たとえば八王子(中央道)〜つくば中央(圏央道)間を移動する場合、これまではどの経路でも、首都高経由の3730円(普通車)が適用されていました。首都高の上限料金アップ後も最安となる首都高の料金が適用されるものの、額は3850円になります。
一方、深夜は首都高に割引がなかったため、圏央道経由や外環道経由が若干安く、2940円が適用されていました。しかし、首都高の深夜割引導入により首都高経由が最安となり、どの経路を通っても2840円に引き下げられます。
なお、外環道迂回利用割引の適用範囲においても同様に、外環道経由の料金が首都高の深夜割引を考慮した額まで引き下がります。
これら新料金の適用は4月1日0時からです。