バルサ行きから“4年”で評価は急降下 リヴァプールのコウチーニョ売却は大正解だったか
2018年1月6日。リヴァプールとバルセロナの間でビッグディールが成立した。MFフィリペ・コウチーニョのバルセロナ移籍だ。
バルセロナが獲得に費やした移籍金は1億6000万ユーロとも言われるが、あの移籍からちょうど4年が経った。
結果だけで見るなら、得をしたのはリヴァプールの方だろう。多額の売却益を手にすることができ、チームもコウチーニョ退団の影響を感じさせない大成功を収めた。プレミアリーグ制覇にチャンピオンズリーグ制覇と、リヴァプールは一気に世界トップを争う集団となったのだ。
リヴァプールはコウチーニョ退団からモハメド・サラー、サディオ・マネ、ロベルト・フィルミーノが攻撃の柱となり、[4-3-3]のシステムがメインとなった。確かに今のシステムならばコウチーニョが絶対必要だったとは言えないか。
一方でバルセロナの方はコウチーニョを活かせなかった。コウチーニョのパフォーマンスレベルが下降線を辿っていたかは分かりにくいが、リヴァプールが売却へ動いたタイミングも正しかったのかもしれない。
結果的にリヴァプールはDFフィルジル・ファン・ダイク、GKアリソン・ベッカーらに投資し、サイドバックのアンドリュー・ロバートソンとトレント・アレクサンダー・アーノルドの覚醒で攻撃の幅が増えた。コウチーニョの直接的な後釜となる攻撃的MFを獲得することなく、攻撃力アップに成功したのだ。
この4年だけを見るならば、正解だったのはリヴァプールの動きだ。コウチーニョとしては屈辱かもしれないが、このビッグディールでは成功組と失敗組がはっきり分かれる結果となってしまった。