最速時短!名誉鍋奉行・安井レイコさん考案のレンチン小鍋レシピ3選
時間がない日のお助け料理!レンチン小鍋で3レシピ
近年、新しい食事スタイルとして注目を集めている小鍋。複数人で大鍋をつつく従来のスタイルに比べ、個別に取り分けられる小鍋は、ソーシャルディスタンスを気遣う状況にはぴったりなアイテムです。
しかも、『日本一鍋に詳しい料理家』として知られる名誉鍋奉行・安井レイコさん曰く、そんな小鍋をさらに時短できる『レンチン小鍋』というラクチン料理があるのだとか。
そこで、安井さんに誰でも簡単にできるオリジナルのレンチン小鍋レシピを3つご紹介いただきました。
教えてくれた人
料理研究家・エッセイスト/安井 レイコさん
カリスマ主婦ライターとして活動しながら、出産を機に健康料理を習得。料理研究家として「簡単、キレイに健康に」をモットーとしたローオイル、ノンシュガー料理を企画・発信している。なかでも環境にやさしい料理として鍋に着目。“日本一鍋に詳しい料理家”として数多くのメディアへ出演し、鍋の魅力発信に尽力している。メーカーのレシピ開発や、食から地球環境を考える「うちエコ!ごはん」の推進活動など、多方面で活躍中。
レンチン小鍋の魅力は手軽さ!
レシピの前に、レンチン小鍋の魅力や使用するお鍋の選び方を、安井さんに教えていただきました。
「レンチン小鍋の魅力はやっぱり簡単で手軽なところ!レンジの場合、火が素早く通るので、鍋でぐつぐつ煮込まずとも具材がやわらかくなりやすいんです。調理にかける時間を短くしたい人にはまさにぴったり。
また、大鍋だとどうしても鍋つゆを多めに入れたくなりますが、小鍋なら少量の鍋つゆで蒸し鍋もできます。こぢんまりとしているわりに、使い勝手が良いアイテムなんです。
事前に具材や鍋つゆをセットしておけば、温めるだけなので忙しい日にも便利!個別に用意できるので、食事時間がバラバラの家族でもアツアツのご飯を食べられるメリットもあります。
使うお鍋は、電子レンジ対応のものなら何でもOK!土鍋でもいいですし、深めのお皿やどんぶりでも構いません」
時短もできて手軽なうえに、活用幅が広いという小鍋。いいとこづくしのレンチン小鍋は、ふだんの食生活にどんどん取り入れていきたいですね。
では、そろそろレシピに参りましょう。おいしく作るためのコツを含めて、ご紹介いたします。
レシピ1:鮭と料理酒のレンチン鍋
「ひとつ目は、タジン鍋をイメージした異文化の雰囲気ただよう洋風鍋。オリーブオイルとガーリックの香りが食欲をそそります。
鍋つゆ代わりに料理酒を使うところがポイント。料理酒にはうまみ成分のアミノ酸がたっぷり入っているので、具材のおいしさをより際立たせてくれます。アルコールをしっかり飛ばせるようできるだけ平らな鍋を使い、ラップをふんわりかけるのが、おいしく作るコツです。
レンジで素早く火を通すので、鮭の生臭さが出にくいところもこのレシピの魅力。生鮭を使う場合は少し塩を足して、味を調整すると良いですよ」
材料
・甘塩鮭……1切(約100g)
・キャベツ……40g
・赤(黄)ピーマン……1/2個
・エリンギ……1/2本
・しめじ……1/4袋(25g)
・にんにく……小1片
・料理酒……小さじ2杯
・オリーブオイル……小さじ1杯
・こしょう……少々
・レモン……お好みの量
作り方
1. 耐熱鍋にちぎったキャベツ、薄く切ったエリンギ、ほぐしたしめじを入れ、食べやすい大きさに切った鮭のスライスをのせる
2. 鮭の上に、にんにくのスライスをのせる。料理酒、オリーブオイルを入れ、こしょうを振ったら、ふんわりとラップをして電子レンジ(500W)で5分加熱する
レシピ2:鶏と大豆もやしのレンチン鍋
「次は市販の鍋つゆを使った和風の蒸し鍋です。おいしく作るコツは、野菜から出る水分を考慮すること。希釈タイプの鍋つゆを使う場合は、やや濃いめの味になるよう水分量を調節してください。ストレートタイプの鍋つゆを使う場合は、多めにつゆを入れましょう。
材料はお好きなもので構いませんが、私がレンチン小鍋におすすめしているのが大豆もやしです。普通のもやしを使った場合のように水っぽくならず、シャキシャキ感もあっておいしく食べられます。
もやしはリーズナブルなので節約の面でもうれしいですよね。1袋を丸々使えばボリュームが出て、満足感も十分。糖質オフダイエットをしている人にもおすすめです」
材料
・鶏肉……100g
・大豆もやし……200g
・木綿豆腐……2切(約20g)
・しめじ……30g
・長ネギ……15g
・れんこん・にんじんなどお好みの野菜……適量
・お好みの鍋つゆ……1人分
作り方
1. 鶏肉と野菜は食べやすい大きさに切る
2. 小鍋に鶏肉と野菜を並べ、つゆを全体にかける。ラップをして電子レンジに入れたら、600Wで5分加熱してできあがり
レシピ3:ソーセージと野菜のレンチンポトフ
「最後はフランスの鍋料理、ポトフです。長時間煮込んで作る料理というイメージが強いですが、レンチン調理なら手早く、しかもひとり分を簡単に作れますよ。ほっこり温かいスープは肌寒い日の朝食にもぴったり。
レンジで加熱する時間はわずか13分ほどですが、大きめに野菜を切っても煮込んだかのようなやわらかさになります。
ポイントはソーセージはあとから入れること。破裂の心配はありませんし、ちょうどいいゆで具合いになります。
お好みでマスタードを添えてもいいですし、牛乳を足してミルクポトフにするのもおすすめです。牛乳はソーセージを加えるタイミングで少し足すと、沸騰しすぎずおいしく仕上がりますよ」
材料
・ソーセージ……2本
・だいこん……30g
・にんじん……30g
・玉ねぎ……小1/4個
・セロリ……1/6本
・じゃがりも……小1/2個
・水……300cc
・コンソメ……1個
・塩・黒こしょう……少々
・粒マスタード……お好みの量
作り方
1. 食べやすく切った大根、にんじん、玉ねぎ、セロリ、皮をむいたじゃがいも、水、コンソメを鍋に入れる。ラップをかけ、電子レンジ(500W)で10分加熱する
2. ソーセージを入れ、塩・黒こしょうを振ったら、再度ラップをして3分加熱する
3. お好みで粒マスタードを添えて完成
時短もエコも叶えるレンチン小鍋
撮影後にできあがった小鍋をいただきましたが、どれもレンチンで作ったとは思えないほど本格的な仕上がりに!
「忙しい朝や、遅く帰ってきた夜などにレンチン小鍋は重宝しますよ。会社に電子レンジがあれば、お弁当にもおすすめ!私も自宅でのひとりランチのときに活用しています」と安井さん。まさにレンチン小鍋は忙しい人にとって救世主になりそうなメニューですね。
食からのエコを推進している安井さん曰く、料理を時短すればエネルギーの削減につながり環境にもやさしいとのこと。
あらゆる面でメリットのあるレンチン小鍋はおいしさや手軽さの面だけでなく、環境を思いやる新しい生活様式として注目されていくのではないでしょうか。