若者のニーズを的確に捉え、スマートフォンを始めとするコストパフォーマンスの高いスマートデバイスを提供する「realme(リアルミー)」。12月26日にはスマートバンド「realme Band 2」を発売しました。その使用感をお伝えします。

「realme Band 2」。Amazon.co.jpやealme公式楽天市場店で取り扱い、価格は5,880円。スペックや概要はニュース記事に詳しいです


ベルトや文字盤の変更で自分らしくカスタマイズできる

「realme Band 2」のディスプレイは最近のスマートバンドに多い縦長タイプ。約1.4インチの大型タッチディスプレイを搭載している割にとても軽くて、重さはベルトを含んでも約27.3gになります。

ベルトの材質はTPU素材でやや硬め。筆者がこれまで使ってきたスマートバンドはシリコン製のベルトだったので、腕のフィット感がやや気になりました。ただ、慣れればそれほど違和感はありません。

ベルトは手軽に取り外せ、市販の18mm幅のベルトに取り換えることができます。文字盤の種類も50種類以上とかなり多いので、気分に合わせて変更できるのが楽しいです。

バンドの根本にある針を動かすだけで簡単にベルトが外せる


realme Linkアプリの文字盤ギャラリー。種類が多いので選ぶのが楽しい


ディスプレイはタッチ操作。ホーム画面にあたる「時計表示」を基準に、右側へスワイプすると歩数や消費カロリーなど。左側へスワイプすると「設定」に含まれる、明るさ、おやすみモードなど、よく利用する機能がショートカットで並んでいます。

右側へスワイプすると、現在の運動の状態がわかります


左側へスワイプすると、設定の便利機能にアクセスできます


手首マークの「手首を傾けて画面オン」はオンにしておくと、画面を見る動作をしただけで画面が表示されるので便利。

時計表示の下側をスワイプしていくと、ワークアウト、活動記録、心拍数、血中酸素レベル、アクティビティ、睡眠、ストレス、天気、通知、呼吸、イベントリマインダー、音楽、アラーム、タイマー、ストップウォッチ、カメラ、フラッシュライト、スマホを探すなどの機能が並びます。

下から上側へのスワイプで全ての機能にアクセスできます


realme Linkアプリと連動。90種類以上のワークアウトに対応

「realme Band 2」は「realme Link」アプリとペアリングして利用します。

アプリのホーム画面の「realme Band 2」から、「運動」を選ぶことで、90種類以上のスポーツモードから、14種類を選択して、スマートバンドのワークアウトに好きな順番で表示させることができます。フラフープやダーツ、フォークダンスなど、実にさまざまなスポーツモードが揃っています。

「realme Link」アプリのヘルスケア画面


90種類以上のスポーツモードの中から自分がよく行うスポーツを選択


筆者は屋外ウォーキングを試してみました。アプリにちゃんと辿ったコースが表示され、消費カロリー、平均心拍数、歩数、平均ペースなど、さまざまな情報が確認できます。水深50m相当の水圧に耐えられる5ATMの防水性能を備えているので、今度、水泳をする時に記録をとってみたいと思います。

ワークモード画面。運動の詳細データが記録できます


ヘルスケアの機能としては、24時間継続心拍数モニタリングで心拍数を測定し、30分ごとのアップダウンを確認することができます。

アプリのホーム画面の「realme Band 2」から「ヘルスケア通知」を選択すると、モニタリングの間隔を5分、10分、20分、30分から選べます。自分が設定した高心拍数と低心拍数の数値を10分以上に渡って超えている時には、アラートを鳴らして知らせることもできます。

24時間継続心拍数モニタリング


24時間心拍数モニタリングでアラートを設定できる


血中酸素レベルやストレスレベルを好きなときに計測

血中酸素レベルは常時ではないものの、気になった時に測定できます。結果が正常レベルだと安心。同じくストレスレベルの測定も随時、行えるので、この2つをセットで測定することが多かったです。

ストレスレベルが少し高かった時は、1分間の呼吸トレーニングで深呼吸をして気持ちを落ち着けます。呼吸トレーニングは1分、3分、5分、10分から設定できます。

血中酸素レベルの測定結果


ストレスレベルの測定結果


呼吸トレーニングで大きく深呼吸できる


睡眠モニタリングは、スコアで睡眠の質がわかります。極めて良好:90〜100,良好:80〜89、正常:60〜79、不十分:60未満となっていて、筆者は80台が多かったので、良好の睡眠が取れているようです。

睡眠モニタリングは睡眠時心拍数と合わせて確認できるので、深い睡眠時には心拍も低めであることなど、関連を推測するのも面白いです。

睡眠モニタリングの測定結果


睡眠時の心拍数も同じ画面で確認できる


バッテリー持続時間は最長12日間。24時間心拍数モニタリングに設定しても、バッテリーが長持ちするので有り難いです。充電は、付属のマグネット式充電器を本体裏側に近づけるとピタッと充電部にくっついてくれるので、ラクに充電できました。

マグネット式充電器がスマートバンドの背面にぴったりくっつく


そのほか、意外と便利だったのが天気表示。出掛ける前に手元で天気や気温、風速、湿度などが確認できるので、外出時の服装の参考になりました。

「スマホを探す」機能もスマホを部屋のどこかに置き忘れた時に使えるので便利です。アプリの「その他の機能」からはバンドを探すこともできます。

寒暖差が激しいこの時期、天気表示が役立ちました


基本機能をそつなく搭載、使い始めにやや難あり

見た目シンプルなスマートバンドで、基本的な機能がそつなく搭載されている印象。そしてベルトや画面表示を変更したり、多くのスポーツモードから選んだりと、自分用にカスタムしやすいところが魅力だなと感じました。

難を言えば、アプリのインターフェイスが簡易すぎて、ややわかりにくかったです。かつ、アプリの「ユーザーガイド」は英語表示……。ただ、Realmeの公式サイトのFAQは日本語で表記されていたので、それを参考に初期設定を進められました。

使い始めにやや戸惑ったので、インターフェイスや「ユーザーガイド」の問題が改善されれば、より使いやすくなると思います。

綿谷禎子 わたたにさちこ 情報誌の編集部から編集プロダクションを経てフリーランスのライターに。現在は小学館発行のビジネス情報誌「DIME」を中心に、企業のオウンドメディアや情報サイトなどで幅広く執筆。生活情報サイト「All About」のガイドも務める。自称、キャッシュレスクイーン。スマホ決済や電子マネー、クレジットカード、ポイント、通信費節約などのジャンルのほか、趣味の文具や手帳の記事も手がける。 この著者の記事一覧はこちら