村重杏奈が語る卒業とお調子者の私「HKT48にいることで自分のことが好きになれた」
HKT48の1期生・村重杏奈が2021年12月27日の公演をもって、卒業する。今年、HKT48の歴史とともに10周年を迎えた彼女は、最後の日を前にどんな想いでいるのだろうか? 「自分自身に区切りをつけた」という彼女の本音を聞いた(前後編の後編)。
【前編はこちら】HKT48村重杏奈が卒業を決めた理由「タレントとして、帰る場所があるという甘えを断ち切らないと」
【写真】HKT48「HKT48劇場 10周年記念特別公演」の様子
村重杏奈が卒業を発表したのは9月のこと。その時点から「年内で卒業」というぼんやりした日時の設定だった。
「私としてはとにかく10周年記念公演に出ないという選択肢だけはなかったです。ただ、あくまでもHKT48の10周年をお祝いしたかったから、私の卒業で涙、涙みたいな展開にはしたくなかったんですよ」
2日間で100曲を披露し、10年間の歴史を振り返る、という壮大なセットリストの中で、村重杏奈の卒業がフィーチャーされたのは坂口理子、秋吉優花と一緒にパフォーマンスした『帰郷』だった。
「このふたりって私にとって期の壁がないメンバーで、私のおふざけに率先して乗ってきてくれたふたりなんですよ。いつもふざけてきたのに、最後の最後にきてしんみりしている。いままで歌ってきた中で、いちばんキタ瞬間でしたね。ふたりはボロボロ泣いていたけど、私は『ここで泣くのは絶対に違う!』と思ってステージに上がっていたので、なんとか耐えられましたけど、心の中ではもう大号泣していましたよ」
周年公演で恒例となっていた『天国野郎』に乗っての村重杏奈のコスプレコーナー。そのフィナーレは東京オリンピックで話題となったピクトグラム。真っ青な被り物で村重の顔がまったく見えないという究極のコスプレで、さすがに最後はチラッと正体を明かすだろう、と誰もが思っていたのだが、村重は正体不明のままステージを降りた。
「いやいや、顔を出さなくても、村重しかいないって誰でもわかるじゃないですか、アハハハ! でも、あのコスプレのなにがうれしかったって、衣装チームとメイクチームがすごくがんばってくださったんですけど、みんな『この打ち合わせがいちばん楽しいよ!』って言ってくれたんですよ。愛を感じるじゃないですか? スタッフさんと毎年、こんな関わり方ができて、それを最後までできたのは幸せですよ!」
卒業発表後もタレントとしてテレビでソロ活動している彼女の姿を何度となく見かけた。まだHKT48の一員ではあるけれども、彼女の心の中は大きく変わっていた、という。
「もうすぐ私にはHKT48という“帰る場所”がなくなるんです。卒業を発表したあとは、ひとつひとつのお仕事で、そのこととすごく向き合いましたね。もっとシビアに取り組まなくちゃいけないし、大げさではなくて、これからの人生についての考え方も変わってきました。そんな中で同期のなつ(松岡菜摘)とあおい(本村碧唯)が『しげってさ、気がついたら必要な存在になっていたよね』ってポロっと言ってくれたんですよ。
それって10年間、活動してきたメンバーとして理想的な形だと思うし、こんなお調子者の私をいつでも『村重、面白いなぁ〜』とダメな部分も含めて受け入れてくれたスタッフさんや同期、そしてたくさんのメンバー、私がなにを言っても怒らないでいてくれたファンのみなさんの『愛』には感謝しかないし、だからこそ私はHKT48にいることで、自分のことがめちゃくちゃ好きになれました!」
12月27日にはHKT48劇場で卒業公演が開催されるが、その前日にも1期生と2期生が集結する『しげパイセン 10年間乙っす!会』なるイベントが劇場で敢行されることも決定。両日ともニコニコ生放送にて生配信されるが、村重は「ひとりでも多くの方に見ていただきたい!」と語る。
「こういう状況もあって卒業コンサートはできませんでしたけど、劇場でできる最大級の送り出し方をしていただけると思います。ハッキリと内容はいえないですけど、ぜひ注目してもらいたいですね」
HKT48の10年の歴史に、たくさんの笑顔を残してくれた村重杏奈。最後の最後まで騒がしく賑やかに去っていくのか? それとも……アイドルとしてのラストシーンをぜひ、見届けていただきたい。
【あわせて読む】HKT48・10周年記念公演で復活した「でべそ」に1期生号泣、客席からはわからない10年目の真実とは
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2日間で100曲を披露し、10年間の歴史を振り返る、という壮大なセットリストの中で、村重杏奈の卒業がフィーチャーされたのは坂口理子、秋吉優花と一緒にパフォーマンスした『帰郷』だった。
「このふたりって私にとって期の壁がないメンバーで、私のおふざけに率先して乗ってきてくれたふたりなんですよ。いつもふざけてきたのに、最後の最後にきてしんみりしている。いままで歌ってきた中で、いちばんキタ瞬間でしたね。ふたりはボロボロ泣いていたけど、私は『ここで泣くのは絶対に違う!』と思ってステージに上がっていたので、なんとか耐えられましたけど、心の中ではもう大号泣していましたよ」
周年公演で恒例となっていた『天国野郎』に乗っての村重杏奈のコスプレコーナー。そのフィナーレは東京オリンピックで話題となったピクトグラム。真っ青な被り物で村重の顔がまったく見えないという究極のコスプレで、さすがに最後はチラッと正体を明かすだろう、と誰もが思っていたのだが、村重は正体不明のままステージを降りた。
「いやいや、顔を出さなくても、村重しかいないって誰でもわかるじゃないですか、アハハハ! でも、あのコスプレのなにがうれしかったって、衣装チームとメイクチームがすごくがんばってくださったんですけど、みんな『この打ち合わせがいちばん楽しいよ!』って言ってくれたんですよ。愛を感じるじゃないですか? スタッフさんと毎年、こんな関わり方ができて、それを最後までできたのは幸せですよ!」
卒業発表後もタレントとしてテレビでソロ活動している彼女の姿を何度となく見かけた。まだHKT48の一員ではあるけれども、彼女の心の中は大きく変わっていた、という。
「もうすぐ私にはHKT48という“帰る場所”がなくなるんです。卒業を発表したあとは、ひとつひとつのお仕事で、そのこととすごく向き合いましたね。もっとシビアに取り組まなくちゃいけないし、大げさではなくて、これからの人生についての考え方も変わってきました。そんな中で同期のなつ(松岡菜摘)とあおい(本村碧唯)が『しげってさ、気がついたら必要な存在になっていたよね』ってポロっと言ってくれたんですよ。
それって10年間、活動してきたメンバーとして理想的な形だと思うし、こんなお調子者の私をいつでも『村重、面白いなぁ〜』とダメな部分も含めて受け入れてくれたスタッフさんや同期、そしてたくさんのメンバー、私がなにを言っても怒らないでいてくれたファンのみなさんの『愛』には感謝しかないし、だからこそ私はHKT48にいることで、自分のことがめちゃくちゃ好きになれました!」
12月27日にはHKT48劇場で卒業公演が開催されるが、その前日にも1期生と2期生が集結する『しげパイセン 10年間乙っす!会』なるイベントが劇場で敢行されることも決定。両日ともニコニコ生放送にて生配信されるが、村重は「ひとりでも多くの方に見ていただきたい!」と語る。
「こういう状況もあって卒業コンサートはできませんでしたけど、劇場でできる最大級の送り出し方をしていただけると思います。ハッキリと内容はいえないですけど、ぜひ注目してもらいたいですね」
HKT48の10年の歴史に、たくさんの笑顔を残してくれた村重杏奈。最後の最後まで騒がしく賑やかに去っていくのか? それとも……アイドルとしてのラストシーンをぜひ、見届けていただきたい。
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