コロナも落ち着き、友人や家族と集う機会が増える12月。久しぶりにおしゃれをしようにも、パンツやスカートのウエストが入らない…なんてことありませんか? 「リモート飲み」ということもあるでしょうが、画面越しの「ちょっと、太った?」の言葉は聞きたくない!そこで、延べ6万人の体を美しく整えてきたツボ療法のスペシャリストである、整体師の吉田佳代さんに、ダイエット効果が高いツボの押し方を教えてもらいました。

1日10秒、ツボを押して揺らす!お腹や顔もすっきりするコツ

今回は、やせたい部位でも多く上がる「お腹」と「顔」のツボについて教えてもらいました。

 

●お腹やせには、ツボ押しに「揺らす動き」をプラス

脂肪が溜まりやすいお腹まわりをスッキリさせるには、「点」でツボを押すだけでなくツボ周辺を含めて「面」で刺激するのが効果的。おへその上下にあるツボ(中かん&関元)は、ツボとその周辺を押してから“揺らす”のがポイント。筋肉に張り付いている脂肪を剥がして浮き上がらせ、リンパに流して排出しやすくします。朝の実践がおすすめですが、食後30分を避ければいつ行ってもOK。

お腹やせのツボ

1.中かん(ちゅうかん)
[ツボの位置]みぞおちとおへそを結んだ正中線上で、おへそから指4本分上。
[効果]胃腸の働きが活発になり、余分な脂肪を燃焼する。

2.関元(かんげん)
[ツボの位置]みぞおちとおへそを結んだ正中線上で、おへそから指4本分下。
[効果]体を温めてエネルギー代謝を促進させ、脂肪を溜めにくくする。

ツボの押し方

(1) 両ひざを立てて仰向けに寝た状態から、両足裏を合わせて両ひざを床に近づけるように開く。左手の指4本(人さし指、中指、薬指、小指)をおへその上に置いてツボを見つけ、左手を握ってツボを覆うように置く。

中かん、関元ともに押し方は同じ。

関元は、左手の指4本をおへその下に置いてツボを見つける。

 

(2) 広げた右手を(1)に重ね、息を吐きながらゆっくり5秒押す。息を吐きながら上下に3秒揺らし、息を吸いながら2秒かけてゆるめる。これを5回くり返す。

●小顔には、ツボ押しに「引き上げる動き」をプラス

むくみやたるみで大きく見える顔をスッキリ小顔にするには、あごと下頬にある2か所のツボ(上廉泉&頬車)を同時に押すのが効果的。ツボを押しながら、首を伸ばすように“引き上げる”動きを加えるのがポイント。あごや首まわりの血行やリンパの流れがよくなり、頬やあごがスッキリと引き締まります。朝の洗顔後に行えば口角も上がって、素敵な笑顔で1日を過ごせます。

顔やせのツボ

1.上廉泉(かみれんせん)
[ツボの位置]あごの真下の中央で、内側に少しへこんだところ。
[効果]あごのぜい肉を落とす。

 

2.頬車(きょうしゃ)
[ツボの位置]奥歯を噛みしめたときに盛り上がるところで、左右にある。
[効果]頬のたるみを解消する。

ツボの押し方

(1) 床や椅子に座って口を軽く閉じ、両手の人さし指を左右それぞれの頬車に当て、両手の親指は重ねて上廉泉に当てる。

(2) 親指の腹で上廉泉を押しながら首を上に伸ばし、人さし指の腹で頬車を押す。息を吐きながらゆっくり7秒押したら、ゆっくり顔を正面に向けて息を吸いながら3秒かけてゆるめる。これを5回くり返す。