クローゼット収納がすっきりするコツ。冬服は12着で着回せる<おふみの暮らし絵日記>
ミニマリストで整理収納アドバイザーのおふみさんが、シンプルに心地よく暮らすコツをご提案。今回は、この時期とくに悩ましいクローゼット収納について。ワンシーズン10着前後、冬はアウターも合わせて12着前後のアイテムで着まわしているというおふみさんの「持ちすぎない」コツとは?
増えがちなアウターは、「靴のように」用途で絞って増やさない!
本格的に寒くなってきましたね。
冬物はコートやニットなど一着一着が分厚くてかさばるので、クローゼット整理が大変だと感じている方も多いのではないでしょうか。
●冬物を購入したらクローゼットがパンパンに。まだ着られる服も処分の対象に?
とくにこの時期は新たに冬物コートを買ったりして、アウターの入れ替えが発生します。
新しいものを買ったときに、今まで使っていたものも持ち続けると、年を重ねるごとにどんどんクローゼット内が肥大化していくことに。
そうなるともっと大きな収納のある、もっと大きな家に移り住んでいくしかなくなります。けれど、使わないもののために高い家賃を払うのはもったいないですよね。
●服が多いことのデメリットとは?
そもそも収納容量に対して服が多いことのデメリットとはなんでしょうか。
出し入れのたびに服同士が擦れて生地が傷んでしまったり、一度出したものをしまうのがおくうになって、部屋の表が散らかりがちに。
また収納内が複雑化し「ひと目見て把握できる収納」でなくなっていきます。使っていない服が奥に追いやられてなにを持っているのかわからなくなり、似たようなものを何着も買ってしまう原因にも。
ひと目で把握できるくらいの物量にしておくのが、管理も日々の支度もラクにするコツです。
●冬服は12着で着まわせる!
かつては何百着と服を持っていたマキシマリストで、古着屋やフリマやセールで安いからとアウターを何着も買ってはクローゼットをぱんぱんにしていた私。
ここ数年は、ワンシーズン10着前後、冬はアウターも合わせて12着前後のアイテムで着まわしています。
少ない服で暮らすコツとして、「用途別の定数」を意識するのがおすすめ。詳しくご説明します。
●アウター選びは靴選びに似たり
ここ2年ほどは、冬物をアウターは3着で着まわしています。
・最高気温10℃前後の日用のきれいめロングコート
・同じく最高気温10℃前後用のカジュアルなショート丈のジャケット
・極寒の日用のロングボアジャケット
の3着です。
少ない数で過ごすコツについて考えたとき、アウター選びは靴選びに似ていると気づきました。
●靴が3足で十分なのは、TPOと気温で用途が分けられるから
靴は用途別に必要になります。TPOと気温という要素でアイテム選びをします。
まずTPOについて。
たとえば披露宴にお呼ばれしてスニーカーやサンダルで参加はしないですよね。人と接する社会的生活をしていると、TPOというものがどうしても多少は発生します。
次に気温について。
冬場にサンダルは履けないし、夏場にブーツは暑すぎます。日本には四季があるので、ある程度気温に適したものが必要です。
そうなると、
・きれいめの装いに合わせるパンプス
・たくさん歩く日用のスニーカー
・夏場のカジュアル履きとしてサンダル、または冬用のサイドゴアブーツ
という具合に、「気温」と「TPO」で靴を使い分けられます。
私は数を増やしすぎないように、各用途別に一足ずつと「定数」を決めています。これを決めておかないと、好きなものはいくつも買ってしまうので似たものばかり増えるためです。
●アウターも用途別に一着ずつ持つ。そして一着買ったら一着手放す
アウターも同じ要領で選ぶとよいと気づきました。
・5℃くらいまでの寒さなら着られるきれいめコート
・同じく5℃くらいまで用のカジュアルなジャケット
・5℃より寒い日でも着られる防寒性能の高いアウター
という具合に「用途別に一着ずつ持つ」という形です。
そして定数を意識し、きれいめコートを買ったら、今まで使っていたきれいめコートは手放すようにしています。
つまり、出先で魅力的なものに出合って惹かれても、手持ちのコートと用途が同じなら、「今持っているものを手放してまでほしいと思えるものでないと新しいものは買わない」ということです。
もしクローゼットの容量にゆとりがあるなら、「きれいめコートは定数2」のような形で、少し定数を増やしてもいいでしょう。
自分が管理できる範囲で定数を決めればOKです。ち切れそうになるのを防げます。
冬服の整理に困っている方は、一度試してみてください。