余りがちな調味料や野菜の保存法。食材をムダにしない冷蔵庫収納テク
普段、なにげなく使っている冷蔵庫ですが、野菜を長持ちさせるしまい方や、お米や粉類の適切な収納法など、意外と知らないことも多いのでは? 今さら聞けない冷蔵庫収納に関するちょっとした疑問を、料理研究家で冷蔵庫&食品収納アドバイザーの島本美由紀さんに答えてもらいました。
エッセ読者300人の冷蔵庫のお悩みQ&A
読者アンケートでわかった、冷蔵庫のあるあるな悩み。その解決策を紹介します。
●Q:つい調味料を余らせがちで…。いい管理法はありますか?
A:塩分の多い調味料は冷凍保存がおすすめ!
みそ、コチュジャン、豆板醤、ユズコショウなど、塩分の多い調味料は冷凍すれば、完全に凍らずそのまま使えて長もち。プラスチック容器やビンは中身がギッシリつまっていると割れる恐れがあるので、8割程度にして。
●Q:小袋の調味料はどうする?
A:冷凍orすぐに処分という決断も大切
納豆やギョーザのタレ、ワサビなど、たまりがちな小袋調味料。冷凍すれば約1年もちます。使い道に困るなら、処分する決断も大事。
●Q:野菜を長もちさせるような簡単なワザを教えてください
A:使いかけ野菜は水分が大敵。立てる収納を意識して
野菜についた余分な水分は、ペーパータオルでふき取ると傷み防止に。また、野菜は畑にあったときの状態で保存すると、長もちします。カゴやつっぱり棒などを使い、ニンジンや葉野菜、アスパラなどは、立てて収納を。
【モヤシは野菜室NG】
モヤシやカット野菜は、野菜室だとやや温度が高すぎ。冷蔵室のいちばん下段か、チルドに入れると、いやなにおいを防げます。
【キャベツは断面にペーパータオルをはさむ】
キャベツの断面をペーパータオルでおおってからラップに包むと、水分が原因でカビが発生して黒ずむのを防ぐことができます。
【タネやワタはカビのもと】
カットしたカボチャやゴーヤーは、カビが発生しやすいタネやワタを取り除き、断面にペーパータオルを当ててラップに包んで保存。
●Q:冷凍保存している米や粉類がかさばって困っています…
A:季節によっては常温保存でも問題ないことも
米は6〜9月の夏場は虫がつきやすいため、野菜室で保存がベストですが、秋〜春にかけては常温保存でOK。小麦粉や片栗粉も常温で大丈夫。ただし、天ぷら粉など、調味料の入った粉類は虫がつきやすいので、開封後は必ず冷蔵保存に。
<常温OK>
秋〜春の米やプレーンな粉類は、密閉容器に入れて常温保存に。冷蔵庫からの出し入れが多いと、結露が起こりむしろカビの原因に。
<冷蔵・冷凍保存推奨>
ホットケーキミックス、お好み焼き粉など、調味料が入った粉類は、開封後は冷蔵保存。昆布やカツオ節は冷凍すれば風味が落ちません。
●Q:冷凍した食材はどのくらいもちますか?
A:1か月で食べきるサイクルをつくりましょう
冷凍しても、永遠にもつわけではありません。とくに家庭の冷凍室は開閉も多くて霜がつきやすく、長く保存すると味が落ちるため、市販のものも含め1か月をめどに食べきって。冷凍するときに日付を書くのもおすすめ。
食材をムダなく、おいしく食べきるには、冷蔵庫収納にちょっとした工夫を。気になるアイデアがあったら、ぜひ試してみてください。