街ゆくおしゃれさんのファッションを、すてきなイラストで分析する「東京おしゃれ図鑑」。今回は、“ニコタマダム”で有名な子育ての街・二子玉川。「今」の気分をすくい上げるイラストがインスタで21万人超のフォロワーに愛されているヤベミユキさんが描きます。

意外とカジュアルなおしゃれママの街・二子玉川

東京の様々な街のおしゃれさんのファッションをイラストで紹介する「東京おしゃれ図鑑」。第2回目は「ニコタマダムだらけ!? 意外とカジュアルなママの街・二子玉川」です。

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11月下旬

最低気温 9℃ 最高気温 17℃

曇り

駅周辺には、「二子玉川ライズ」や「玉川高島屋ショッピングセンター」などの大型商業施設があり、ショッピングを楽しめる一方で、多摩川を中心に緑豊かな公園や歴史を感じる神社仏閣が点在し、居心地のよさが魅力の「二子玉川」。

「蔦屋家電」をはじめ、おしゃれな雑貨屋やオープンカフェなども多く、街ゆく人も、ざっくりニットにワイドパンツ、シューズは圧倒的にスニーカー! といった、カジュアルで着心地のよさを重視した方が多かったです。

肌寒くなってきたこの日は、薄手のインナーにトレンチコートやキルティングジャケット、ボアコートなど、アウターを羽織り始めた感じの方も多く、皆さん早くも冬ファッションを楽しんでいました。

●キルティングジャケット率高めの二子玉ママたち

駅構内から二子玉ライズ付近のエリアで見かけた、キルティングジャケットにワンピースのレイヤードがかわいかった人。

メンズライクなキルティングジャケットにはIラインのブラックワンピースを合わせていて、メリハリのあるシルエットが大人っぽい彼女。歩くたびにワンピースのスリットからカラフルな小花柄のパンツがのぞき、彼女の栗色のカーリィなショートカットとマッチしていてとてもキュートでした。

バックは黒のトートバッグ、シューズは定番のバンズでシンプルにまとめていて、柄パンツ一点にポイントを絞っていることろもすてきでした。

「二子玉」はおしゃれなママの街とも言われますが、ママたちのキルティングジャケット率が高かったです。軽くて抱っこひもの上からバサッと羽織ってももたつかず、ベビーごとくるんで暖かいのも便利。

そして二子玉キッズたちの配色が、とにかく色とりどりでかわいかった!(オレンジ×ピンクのベビーや、ピンク×淡デニムのボーイズなど)

対するママたちはカーキやブラックなどユニセックスな雰囲気でバランスを取っていました。

●トレンドのボアコートは、柄バッグコーデがすてき

トレンドのボアコート。二子玉のおしゃれさんたちは「黒」率が高かったです。

そんな中で目を引いたのが、高島屋館内ですれ違った、ロング丈のボアコートに柄バッグがアクセントになっていた彼女。モノトーンのシンプルなスタイルだからこそ小物使いが光っていました。

足元のハイテクスニーカーも渋谷でよく見かけたナイキでななく、ニューバランスなところが大人っぽい「二子玉」らしい。

二子玉のおしゃれさんは全体的に、柄や小物のポイントの使い方が上手で、ナチュラルでヌケ感のあるムードの着こなしがとても参考になります。

と、ファッションリサーチに来ていたはずの私ですが、二子玉のあまりの心地よさに、「お客さんが来たら、これでコーヒーを出そう」とおしゃれなコースターを(コロナ禍で来客の予定なし)、「トイレまでおしゃれだとすてきな暮らしっぽい」とトイレマットを(掃除をしてから使おうと未だ袋の中)、「ここにいれば丁寧な暮らしができる」と錯覚してしまい、いろいろと散財してしまいました。

妄想だけでなくリアルに丁寧な暮らしができるように、2年前から計画だけはしている片づけを進めたいと思います。

次回の「東京おしゃれ図鑑」もお楽しみに!

※「東京おしゃれ図鑑」は街ゆく人のファッションをヒントに独自のアレンジを加えて掲載しております。