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新型コロナウイルスワクチン特例承認の取り消しなどを求める裁判の第1回口頭弁論が10月12日にあった。SNS上の呼びかけに応じる形で、ノーマスクの人たちが東京地裁に詰めかけ、現場は一時騒然となった。

たまたま別の取材で東京地裁を訪れた弁護士ドットコムニュース記者は、午後2時ころ、東京地裁正面入り口付近に、マスクをしていないおびただしい数の人の姿を見つけた。マスクをしている人もいたが、それは一部。40代〜50代の女性が主で、なかには高齢男性や10代とみられる若者もいたようだ。

小雨がふるなか、参加者たちがマスクをつけずに話をする様子があちこちで見られた。雨にかき消されるためか、声は大きくはないものの、マスクをつけずに語る人たちを目にするのは久々だった。傍聴後に集会がおこなわれるカフェの名前なども聞こえた。

数名の警察や裁判所職員も立ち並び、彼らの動向を注視していた。

なにも知らない駅の利用者が、最寄りの東京メトロ霞ヶ関駅A1口からこの光景をみて、ギョッとした表情をうかべるような場面もあった。

駅構内でも、同様の目的でやってきたと思われるノーマスクの人たちが、話し込む様子もちらほら見られた。

これらノーマスクの集団は、午後1時半開始の弁論傍聴を希望する人たちのようだ。前日には、12日午後1時に東京地裁前への集合を呼びかけるツイートが投稿されており、支持する人たちが集結を呼びかけていた。

現場の様子もSNS上で多数報告されている。知らずに裁判所を訪れた人からは困惑の声があがる一方、ノーマスクを支持する人たちは、「ノーマルな人たちが集まってきた!」などと喜びを隠せない様子だった。

裁判所の1フロアが群衆で埋め尽くされ女性傍聴人が号泣した、裁判所近くの喫茶店にノーマスク姿であることを理由に入店を拒否された、などとするツイートもあった。