【MLB】大谷翔平の発言が低迷エンゼルスを変える 米専門誌が指摘「緊急性を吹き込む」
弱体投手陣の強化は必須…シャーザーら目玉FAの獲得も?
エンゼルス・大谷翔平投手の言葉には、低迷の続くチームを変える可能性があるのかもしれない。米スポーツ専門誌「スポーツ・イラストレイテッド」が「エンゼルスの低迷が続く中、大谷のコメントが新たな緊急性を吹き込む」という記事で伝えている。
エンゼルスは現在74勝83敗で、ア・リーグ西地区首位のアストロズから18ゲーム差の4位。すでにプレーオフ(PO)への進出可能性は絶えている状況だ。記事が言う大谷の“コメント”とは、投打二刀流で出場した26日(日本時間27日)のマリナーズ戦に敗れた後「勝ちたい気持ちが強い」と発言したものだ。
記事では「マイク・トラウトを擁しながらも、プレーオフに届かないエンゼルスの無能さは今に始まったことではないが、一貫した競争力の欠如が限界まで迫っているという空気感もある」と指摘している。エンゼルスは何年もの間主砲トラウトの全盛期をチームの勝利に結びつけられず無駄にしており、「これは球界で最もフラストレーションのたまる話として数えられている」としている。
また、マドン監督は球団内で影響力を持っているものの「彼はオーナーに資金をもっと費やすことを強制することはできない」という。もし“勝ちたい”という皆の本音が状況を変えるとすれば「そうなる理由はその声の発信元がオオタニだからであろう」としている。
大谷は2023年終了後にFAとなる。記事はエンゼルスが7年連続でプレーオフ進出を逃し続ける「最も明快、かつ一向に変わらない問題」が投手陣だと指摘。今年のドラフトでは投手のみを指名する奇手に出たが「より緊急性のある補強が今年の冬は必要になってくる」とした。
今オフFAになる投手の筆頭はシャーザー(ドジャース)で、他にもバーランダー(アストロズ)、グリンキー(アストロズ)、ストローマン(メッツ)、ロドン(ホワイトソックス)、レイ(ブルージェイズ)、ガウスマン(ジャイアンツ)らがいる。こうした目玉の獲得にエンゼルスが乗り出すことがあれば、大谷の言葉によってチームが本腰を入れて補強に出たと言えるのかもしれない。(Full-Count編集部)