中国のポータルサイトに、日本各地に存在する「美しすぎて観光スポット化しているゴミ処理場」を紹介する記事が掲載された。(イメージ写真提供:123RF)

写真拡大

 中国のポータルサイト・百度に14日、日本各地に存在する「美しすぎて観光スポット化しているゴミ処理場」を紹介する記事が掲載された。
 
 記事は、日本での日常生活で発生するゴミが決まった曜日、時間に収集され、地域のゴミ処理場に運搬されて処理されると紹介。以前のゴミ処理場は市街地から離れた場所に建設されるのが当たり前だったが、現在では多くの都市のゴミ処理場が市街地に建設されており、住民との「共存」が図られていると伝えた。

 そして、日本には「これは本当にゴミ処理場なのか」と疑いたくなるほど美しい景観を持つゴミ処理場が多く存在するとし、その代表的なものを紹介している。
 
 最初に取り上げたのは、広島市環境局の中工場だ。この処理場は市街地から少し離れた海辺に建設され、とても現代的な外観を持つとした上で、一度中に入ってみると「それまでのゴミ処理場に対する認識が覆される」と紹介。全てガラス張りの開放的な空間で、各種機器がゴミを処理していく様子を見ることができるとし、デザインの良さと実用性が共存していることから多くの人が見学に訪れており、広島観光のスポットの一つになっていると伝えた。
 
 次に、大阪市にある舞洲工場に言及。お城のような工場の外観はまるで宮崎駿氏の描く世界にやってきたような気分になり、「ここでゴミ処理が行われているとは絶対に思わないだろう」とした。そして、内部の設計もテーマパークのように意趣に富んでおり、見学者はまるで遊園地に遊びにいくような感覚で、ゴミ処理や環境保護に関する知識を得ることができると紹介している。
 
 さらに、東京都武蔵野市にある武蔵野クリーンセンターにも触れ、市役所の近くにある同センターの外観はまるで美術館のようで、中も美術館同様に静かな空間が広がっており、まるで芸術品を鑑賞するようにゴミ処理の様子を見学し、関連知識を学べるとした。
 
 また、同センターでゴミを燃やす際に出る蒸気は付近の体育館や市役所に電力として供給されており、災害発生時にも電力を供給可能であると説明。燃焼後の灰は道路などの原料に用いられており、このような取り組みは非常に参考になると伝えた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)