日光市が9月から導入した性的少数者のカップルをパートナーとして公認する制度で、市内第一号となるカップルが13日市役所で証明書を受け取りました。

制度を活用してパートナーシップ宣誓をしたのは市内に住む奥山瑞明さんとカナダ国籍のハメル・デイビット・クレイザーさんです。

この制度は多様性を認め合う社会を目指して9月1日に日光市で導入された制度で、県内での導入は鹿沼市、栃木市に続いて3自治体目です。

証明書を受け取った2人は今後、市営住宅の入居申し込み、市営墓地の使用継承の行政サービスを利用できます。

一方パートナーシップ制度には法的効力がなく、具体的な権利の保障に向けた法整備が課題の1つです。

実際、奥山さんとハメルさんは10年前にカナダで結婚していますが、日本での同性婚は認められていないことから、配偶者として認められていないハメルさんは留学などの形でビザを取得して滞在している状態です。

2人は今回の制度が日本社会が変わるきっかけの一歩になればと話しています。