自宅療養急増で酸素ステーション機能整備
福田富一知事は20日、臨時の記者会見を開き、新型コロナウイルスの感染急拡大で自宅療養者が急増していることから、容体が悪化した場合に、酸素投与を行える設備を医療機関に整備する方針を発表しました。
新型コロナウイルスの感染状況について県内では8月18日以降、3日間連続で新規感染者が200人を超え、19日に273人と過去最多となるなど感染が急拡大しています。
これに伴い、自宅療養者は、千人を超える人数で推移しています。
そのため県は、自宅療養者の容体が急変して入院先がすぐに見つからない場合などに備え、救急外来の診療と緊急的に酸素を投与できる酸素ステーションの機能を持った設備を県内の医療機関に整備することを決めました。
さらに、複数の薬を投与し重症化を防ぐ新たな療法「カクテル療法」を推進するため医療機関と、宿泊療養施設の連携を進めるということです。
また、受け入れ休止中だった県北の宿泊施設を21日から再開させるとともに、9月中旬をめどに県央地区と県南地区に新たにそれぞれ新たに1カ所開設します。
そのほか、ワクチン接種について宇都宮市のとちぎ健康の森に設置されている大規模接種会場での接種人数を9月から現在の1週間あたり7千人から1万人に増やすします。
これに加え接種会場を2、3カ所新設する方向で協議しているということです。
県立美術館や博物館などの県の施設は原則8月23日から休館とします。