8月24日の東京パラリンピックの開会を前に16日、聖火となる火の採火式が宇都宮市で行われました。

採火式は栃木県内25の市と町で行われる予定でしたが新型コロナウイルスの感染拡大の影響で宇都宮市だけの開催となりました。

無観客で行われた式では県産の木材「日光杉」を使った巨大な火起こし器を使い「舞切り式(まいぎりしき)」と呼ばれる伝統的な方法で火を起こします。

そして伝統工芸品、佐野天明鋳物を使った聖火皿に移されたあと、2012年のロンドンパラリンピックに車いすバスケットボールの男子日本代表として出場した増渕倫巳さんがさくらゴールドのトーチに点火しました。

東京パラリンピックでは「聖火はみんなのもの」という理念のもと、全国で採火した火とパラリンピック発祥の地、イギリスのストーク・マンデビルの火を合わせて聖火として灯されます。

栃木県の火はこの後、8月20日に東京で開かれる集火式に向けて送り出される予定でしたが新型コロナの影響で各県の火はバーチャルで集められるということです。