栃木県は16日、新型コロナウイルスの対策本部会議を開き、まん延防止等重点措置の対象外だった那珂川町にも措置区域と同じ要請を行うことを決めました。

また、国に対し栃木県を緊急事態措置区域とするよう要請しました。

県内の感染者の累計は7月29日に8千人を超えてから2週間ほどで1万人を超え、猛烈なスピードで増え続けています。

今月14日には過去最多を更新する1日当たり195人の感染を確認しました。

警戒度レベルでみると、検査陽性率や人口10万人当たりの新規陽性者数など重症病床使用率以外のすべての項目で最も高いステージ4・緊急事態措置相当となっています。

県は15日までに県内23の市と町、16日から茂木町をまん延防止等重点措置区域として飲食店での酒類の提供停止や営業時間短縮などを要請していますが、新たに那珂川町にこれらと同等の措置をとることを決めました。期間は今月19日からです。

また、県は医療体制がひっ迫する県内の警戒度レベルの状況やすべての市と町でまん延防止等重点措置と同じ措置を行うことになったことから、国に対し16日、栃木県を緊急事態措置区域とするよう要請しました。

現在もイベント開催の基準などについては緊急事態措置と同様の厳しい要請基準がありますが、緊急事態措置が適用されれば飲食店への休業要請も可能となります。

一方で福田知事は緊急事態措置が適用されなかった場合でも引き続き感染拡大防止策の徹底を呼びかけていくとしています。