終戦から76年を迎えた15日、310万人の戦没者を悼む催しが各地で行われ、宇都宮市の県護国神社でも遺族らが不戦と平和への誓いを新たにしました。

東京の日本武道館で行われた政府主催の全国戦没者追悼式は新型コロナウイルスの感染拡大により2年連続で規模を縮小しました。

今年は緊急事態宣言下となり22府県の遺族が欠席。栃木県からは代表1人が参列し、参列者の総数は過去最少の185人でした。

総人口の8割以上が戦後生まれとなる中、遺族らは亡き人を悼み、遠のく戦争の記憶の継承を誓いました。

一方、宇都宮市陽西町の栃木県護国神社では午前11時過ぎから県戦没者追悼式が開かれ、コロナ禍のため例年の3分の1ほどのおよそ50人が参列しました。

この中で県遺族連合会の木村好文会長が「私たち遺族が過去の戦争から学び取った貴重な教訓を肝に命じ、惨禍を二度と繰り返さないよう語り継いでいくことが責務」と述べました。

続いて福田富一知事は「この平和な社会がコロナの猛威に脅かされている。英知をもって必ず収束させ、すべての県民が安心して幸せな生活を営める社会となるよう努力したい」と誓いの言葉を述べました。

そして、正午の時報に合わせて参列者全員で黙とうを捧げました。