新型コロナウイルスの感染の急拡大が続いているのを受け栃木県は1日の対策本部会議で飲食店への営業時間の短縮要請を県内全域に拡大すると発表しました。

また、国にまん延防止等重点措置の対象とするよう要請することを決めました。

県内では31日、1日の発表分として過去最多となる170人の感染が確認され、5日連続で感染者が100人を超えました。

警戒度を判断する7つの指標のうち、入院率など3項目が「ステージ4」の範囲に入っていて、医療現場への負担が大きくなっています。

こうした事態を受け県は2日から8月31日まで総合的な警戒度についてレベル3を維持しながらもその内容を強化します。

県民には不要不急の外出や都道府県の移動の自粛に加え、クラスターが多発しているホームパーティーやバーベキューなどを控え、普段会わない人と長時間の飲食について慎重に判断するよう求めます。

飲食店については宇都宮市など7市を対象に酒類の提供は午後7時まで営業時間を午後8時までとする時短要請を1日から行うことを7月29日に決定していましたが、8月4日からは対象地域を県内全域に広げるとともに期間を8月31日までに延ばします。

これに伴い協力金の対象期間も31日までとなり、金額は中小企業などの場合、最大で225万円が支給されます。

また、延べ床面積が1,000平方メートル以上の劇場や映画館などについて営業時間を午後9時までに短縮するよう協力を求めます。

そして、より強い対策で感染の拡大を食い止めるため、国にまん延防止等重点措置を実施するよう早急に要請します。