甘じょっぱさがクセになる…!料理家 中本千尋さんに教わる「スパイスナッツ」のレシピ
中本千尋さんに教わるスパイスナッツのレシピ
気温が上がり、スパイスの恋しくなる季節がやってきました。料理だけでなく、おやつやおつまみにもスパイスを活用してみませんか?
そこで、スパイス料理や簡単なおつまみレシピを得意とする料理家の中本千尋さんに、ミックスナッツを使うスパイシーなおつまみのレシピを教わりました。
「私のスパイス料理は、異国の本格的な味というより、日本の食にスパイスを掛け合わせた馴染みやすいメニューが多いんです」と話す中本さん。
“記憶に残るひと皿を”というご自身のテーマのもと、ブレンドスパイスのプロデュースや、手軽にマネのできるスパイス料理を数々発信されています。
「スパイスって、とても中有毒性がありますよね。特にスパイスカレーなんかは、どハマりして毎日カレーを食べるという人もいるくらい。その中毒性が私のテーマである“記憶に残る”という部分にぴったりだなと思うんです」
この記事で教わったスパイスナッツも、食べ始めると止まらなくなる中毒性のあるひと品。中本さんが大阪で間借りのスパイスカレー屋をしていた数十年前から、ずっと作り続けているそうですよ。さっそく、教わった作り方をご紹介します。
やめられない止まらない。スパイスナッツの作り方
「スパイスの芳醇な香りと、甘じょっぱい味がやみつきになるスパイスナッツ。たくさん仕込んでおくと。ちょっとしたギフトやお土産にもなり重宝しますよ。
スパイスは、私がプロデュースしている『MONDAY(マンデー)』という、クミン、カルダモンなどが入ったブレンドスパイスを使います。市販のスパイスで代用する場合は、カレー粉、ガラムマサラ、五香粉などがおすすめ。量を調節しながら試してくださいね」
材料
・ローストナッツ(食塩不使用)……200g
・砂糖……60g
・塩……2g
・ブレンドスパイス(Dishesspice MONDAY)…… 小さじ1杯
・水……大さじ1杯
作り方
1. フライパンに砂糖と塩と水を入れる
フライパンに水と砂糖と塩を加え、少し馴染ませてから中火にかけます。
「水の入れすぎに注意です。目分量で入れると、できありがベチャっとしてしまうので、きちんと計って加えてくださいね」
2. ふつふつと泡が出てきたら、ナッツを加える
シロップ状になり、ふつふつと泡が出てきたらナッツを加え、ゴムベラなどで混ぜてよく馴染ませます。
3. スパイスを加え、フライパンから取り出して冷ます
粘りが出てきたら火を止めて、スパイスを加えて馴染ませます。
全体が混ざったら、クッキングシートを敷いたバットの上やトレーに広げて冷まします。粗熱が取れたら完成です。
「できあがったら乾燥剤と一緒に保存して、2週間ほどで食べきってください」
コツ・ポイント
「ナッツが食塩添加のものであれは、塩の量を少し減らしてください。
砂糖の種類はお好みでOKですが、精製された上白糖やグラニュー糖であればカリカリとした食感に。てんさい糖を使うと少しベタっとした食感になります。私は普段から料理にも愛用しているきび砂糖を使用しています」
中本さんがプロデュースするブレンドスパイス
中本さんがプロデュースするブレンドスパイスは3種あり、レシピで使用した『MONDAY』はクミン、カルダモン、コリアンダーなどが入ったベーシックなカレー風味。スパイスナッツのほか、カレーや炒めものに加えたり、揚げ物にふりかけたりするのもおすすめだそう。
辛味が欲しい方は花椒やチリの効いた『WEDNESDAY(ウェンズデー)』、お子さんと一緒に食べる場合は辛味の抑えられた『SUNDAY(サンデー)』がよいとのことですよ。
今年の夏は、スパイシーで刺激的なおつまみを
「小腹がすいたときの間食にもいいですし、塩が効いているのでお酒のお供にもぴったりです。さまざまなシーンで楽しんでくださいね」と中本さんは言います。
夏らしいスパイシーな味付けとカリッとした食感に、手が止まらなくなること間違いなし。おもてなしやホームパーティーで披露すれば、気の利いたおつまみとして喜ばれそうですよね。
筆者はビールと一緒に、オリンピック観戦のお供にしたいと思います!
文・写真/高崎瑞輝(macaroni 編集部)