新型コロナウイルスの急激な感染拡大を受け30日から栃木県の警戒度レベルが国のまん延防止等重点措置に相当するステージ3に引き上げられました。

7つ市の飲食店には8月2日から営業時間の短縮要請が出され、稼ぎ時と重なる時期の再びの事態に苦しい現状を訴える声が聞こえました。

県は30日から総合的な警戒度レベルを国のまん延防止等重点措置に相当する県版ステージ3に引き上げました。

警戒度の引き上げに伴い直近一週間の新規感染者数が特に多い宇都宮市など県内7市の飲食店に8月2日から営業時間を午前5時から午後8時までに短縮、酒類の提供は午前11時から午後7時までとするよう要請します。

対象地域の1つで県内有数の観光地・日光市にある飲食店 栞(しおり)です。

世界遺産の二社一寺へ続くメインロード沿いにあり湯葉など地元の名物を使った料理が人気で新型コロナウイルス感染が拡大する前は国内外から多くの観光客が訪れました。

以降は、テイクアウトやSNSでの発信に力を入れ地元の人からも好評を得ていました。

この週末には市内のイベント用に大口の注文がありましたが、急きょイベントが中止になりキャンセルになりました。

一方、宇都宮市の中心街にある宇都宮屋台横丁では、午後4時ごろからおよそ20ある店の店主を集めて運営会社が時短要請の内容などを伝えました。

宇都宮屋台横丁では要請に協力した上で希望する店は通常より早い時間から営業することを決めました。

鉄板焼きやからあげがうりの店では、来週からはこれまでより2時間早い午後4時に営業を始めることにしました。

最近はようやくコロナ禍の前の6、7割ほどまで客の数が戻ってきた矢先、再びの時短要請に理解を示しながらも思いは複雑です。

あたしッ亭 鈴木泰子 店主:「またか、という感じ。仕方ないが、一度時間を短縮して客が離れてしまったら戻るのには時間がかかる。」