発達した積乱雲が帯状になり集中的な豪雨の原因となる線状降水帯について、気象庁は17日から危険を知らせる情報の運用を始めました。

発達した雨雲が列をなしまるで1本の線のように伸びる線状降水帯は、県内では2015年の関東・東北豪雨で確認され、大規模な河川の氾濫などの原因になりました。

全国各地で毎年のように線状降水帯による大雨が発生し、災害が起こる危険につながるものとして社会に浸透しつつあるため、気象庁は線状降水帯という言葉を使った「顕著な大雨に関する情報」の運用を始めました。

例えば、「線状降水帯による非常に激しい雨が降り続いています。命に危険が及ぶ土砂災害や洪水による災害発生の危険度が急激に高まっています」などと呼びかけるということです。

3時間の解析雨量や雨雲の形などから線状降水帯の発生を判断し、気象情報として発表しますが、予測の情報ではなく、実況情報のためこの情報が発表された時にはすでに屋外への避難が難しい状況になっていることも考えられます。

そのため気象庁は自分が住む市や町からの避難情報や河川の水位情報などとも合わせて早めに行動するよう呼びかけています。