中国人の日本人観は、かなり改善されてきたとはいえ、今でも時代錯誤なところがある。特に男尊女卑のイメージは今も強いらしく、日本の女性は結婚すると仕事を辞めて家庭に入り、亭主関白の夫の言いなりになると思い込んでいる中国人は少なくない。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国人の日本人観は、かなり改善されてきたとはいえ、今でも時代錯誤なところがある。特に男尊女卑のイメージは今も強いらしく、日本の女性は結婚すると仕事を辞めて家庭に入り、亭主関白の夫の言いなりになると思い込んでいる中国人は少なくない。

 中国の動画サイト・西瓜視頻は5月30日、日本に嫁いだ中国人女性が、義理の両親を例に「日本人夫婦の力関係」を紹介する動画を配信した。これを見ると、中国人の固定概念が覆されるようだ。

 この中国人女性は、日本人である夫の両親との関係が良好で、家族で時々訪問して一緒に食卓を囲むことがあるようだ。この日も夫と娘とともに訪問し、和やかに食事を楽しんだ後、「義理の父がキッチンの掃除をする」様子を紹介した。食事の支度は義理の母、片付けは定年退職した義理の父と役割分担が決まっているそうだ。

 義理の父は、「自分はこんなことしかできないから」と言いながら、手際よくガスレンジを磨き、油を濾して、生ごみを片付け、シンクを磨いていた。日本の男性が台所に立つなど、多くの中国人は想像もつかないだろうが、配信者は冗談交じりに「義理の父はなんでも義理の母の言うことを聞く。まるで義理の母に支配されているようだ」と、仲睦まじい夫婦の様子を伝えている。義理の父が家でよく働くので、夫も当然のように家事をしてくれるそうだ。「うちの男性は、2人とも家の中で良く動く」とうれしそうだ。

 動画に対して視聴者からは、「信じられない。日本の男性は動かないという固定概念が覆された」、「日本の男性は亭主関白だと思い込んでいた」など、驚いたという内容のコメントが多く寄せられた。日本では奥さんが財布の紐を握り、家庭をコントロールしているケースが多いと思われるが、中国人からすればその実態が驚き以外の何ものでもなかったようだ。

 また、動画から伝わる良い雰囲気にほっこりした人も多かったようで、「温かな家庭でみんな良い顔をしている」、「教養のある親だな」、「だから長寿なのだ」など好意的な反応が目立った。外国人の妻に優しく、夫が当たり前のように進んで家事をする家庭が日本にあるというのは、良い意味で中国人の日本人観を覆したようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)