川崎FがJ1新記録の開幕20戦無敗! 小林悠の決勝弾で鹿島撃破、鬼木監督の通算100勝を達成

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 明治安田生命J1リーグ第17節が30日に行われ、川崎フロンターレと鹿島アントラーズが対戦した。

「開幕から20戦無敗」のリーグ新記録と「鬼木達監督のJ1通算100勝」がかかる川崎Fは、開始早々に決定機。レアンドロ・ダミアンが前線での守備からボールを奪うと、こぼれ球を回収した三笘薫はキレのあるドリブルで相手DFを一枚外して左足を振り抜く。しかし、シュートは惜しくもゴールの右横に外れた。

 試合の主導権を握る川崎Fは、19分に先制する。山根視来が右サイドからペナルティエリアに絶妙のスルーパスを通すと、反応したのはL・ダミアン。飛び出してきた相手GKの股の間を通して流し込んだ。

 追う展開となった鹿島は39分、荒木遼太郎のパスをペナルティエリアで受けた土居聖真がフィニッシュに持ち込むが、シュートは枠を捉えられない。鹿島は1点のビハインドで折り返した。

 61分、鹿島が試合を振り出しに戻す。白崎凌兵の縦パスをペナルティエリア手前で受けた荒木は、背後への動き出しを見せた上田綺世にスルーパス。上田は飛び出してきた相手GKの上をループシュートで通してネットを揺らした。

 川崎Fは75分に決定機が訪れる。右サイドから旗手怜央がグラウンダーで折り返すと、ボールは相手に当たってゴール前にこぼれる。反応したL・ダミアンが押し込もうとしたが、ミートに失敗して枠を捉えることはできなかった。

 すると後半アディショナルタイムに試合が再び動く。左サイドから長谷川竜也が右足でクロスを送ると、ボールは相手DF町田浩樹に当たってファーサイドの小林悠に渡る。直前に途中投入されたばかりの小林は、胸トラップから左足を振り抜いて突き刺した。

 試合はこのまま終了。川崎Fは2試合ぶりの勝利で開幕からの無敗を「20」に伸ばし、2015年に浦和レッズがマークした開幕19戦無敗のリーグ記録を塗り替えた。また、鬼木監督は史上最速の156試合目でJ1通算100勝目を達成した。鹿島はリーグ戦2試合ぶりの黒星となり、リーグでの対川崎F戦は11戦未勝利となった。

 次戦、川崎Fは6月2日にアウェイのリーグ戦で横浜FCと対戦する。鹿島は同日に、JリーグYBCルヴァンカップ・プレーオフステージ第1戦で清水エスパルスと対戦する。

【スコア】
川崎フロンターレ 2−1 鹿島アントラーズ

【得点者】
1−0 19分 レアンドロ・ダミアン(川崎F)
1−1 61分 上田綺世(鹿島)
2−1 90+4分 小林悠(川崎F)