映画『東京リベンジャーズ』主演の北村匠海
 - (C)和久井健/講談社 (C)2020 映画「東京リベンジャーズ」製作委員会

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 「新宿スワン」などの和久井健による人気コミックを、北村匠海主演で実写化する映画『東京リベンジャーズ』。撮影現場取材会が今年1月に都内で実施された。

 北村は、自分の人生へのリベンジを果たすため、ヤンキーだった過去に戻る主人公・タケミチを演じている。取材会が行われた日は、過去にタイムスリップしたタケミチが、関東最凶の組織“東京卍曾”の総長・マイキー(吉沢亮)、副総長・ドラケン(山田裕貴)と遭遇するシーンが撮影されていた。

 撮影現場にはリーゼントや編み込みドレッドなどの風貌の不良役のエキストラたちが集結。壁にはグラフィティが施され、美術の細かいつくりこみで不穏な雰囲気が漂っていた。そんな中でタケミチは、鈴木伸之ふんする天敵・キヨマサに“ボッコボコ”にされており、北村の顔は痛々しいメイクで血まみれになっていた。

 「アクションに関しては、ひたすらやられるのでもう基本的にボッコボコです(笑)」と北村。「血は流すし叫ぶし痛いしでしたが、アクションもスタント無しの体当たりで挑んでます」と撮影を振り返り、「キヨマサ役のノブくんには大きな信頼感があるので、投げ飛ばされても殴られてもドンと来いでした」と話す。

 北村は「タケミチは喧嘩ではなく気持ちだけで、人の心を動かす人」と説明する。そんなタケミチを演じる上で何を大事にしたのだろうか?

 「タケミチは目の前の出来事を引きずらず、コロコロと感情が変わるんです。痛い、苦しい、でもびっくりすることが起きたらびっくりするし、強がっていてもいきなり弱々しくなるし。その瞬発感を大事にしました」

 その言葉通り、「ボッコボコからのマイキー&ドラケンとの遭遇」というシーンでの北村は瞬発感にあふれ、表情を使い分け、タケミチのキャラクターを体現していた。高い人気を誇るコミックの主人公・タケミチを北村がどのように実写に昇華させたのか、完成作への期待が高まる撮影現場だった。(編集部・海江田宗)

映画『東京リベンジャーズ』は7月9日公開