なぜここに出入口が...? 金沢の武家屋敷跡に存在する「謎の扉」の正体とは
[となりのテレ金ちゃん−テレビ金沢]2020年10月5日放送の「なぞの細道」のコーナーで、金沢の長町武家屋敷にある一角の謎を調べていました。
とある武家屋敷の前にある、用水路に面した扉。何気なく見ていると通り過ぎてしまいますが、疑問に思う方もいるかもしれません。
なぜここに扉が?(C)Google
住人に尋ねると...
長町武家屋敷には大野庄用水が流れています。ある屋敷には用水路に向かって存在する扉があります。水路には橋や足場もないので、この扉からはどこに向かうこともできません。
ではこの扉、何のためについているのでしょうか?
金沢市役所の担当者に話を聞くと、金沢には55本の用水が流れており、総延長は150キロもあるそうなのです。
その中でも大野庄用水は金沢で一番古い用水で、金石港からも木材を運ぶ物資運搬用の用水として整備されました。
そして、用水沿いには集積場や材木蔵などがありました。しかし、肝心の扉については「わからない」とのことでした。
そこで番組が実際に住んでいる方に尋ねると、昔は用水が人が行き来する道だったそうです。
農村の人たちが小さな舟に作物を乗せて、この用水沿いを通ってきて農作物をもってくるのをこの扉を開けて買い取っていたとのことです。
かつては、用水の水位も高く物資の運搬がしやすく、扉も搬入口として使用されていたようです。
扉から武士の日常が垣間見えましたね。
(ライター:りえ160)