神社仏閣で参拝者が身を浄めるために設置されている手水舎。そこにある手水鉢の中に、さまざまな花を飾ってその美しさを楽しむ「花手水」は、全国各地で見られる光景だ。

そんな中、京都府京都市にある粟田神社の手水鉢にはちょっと変わった飾りつけがされているのをツイッターで発見した。


いっぱいいる(画像は粟田神社公式ツイッターより)

手水鉢の中を泳いでいるのは、大量の「アヒル」だ。大きいのが1羽と小さいのがたくさん、びっしりとおもちゃのアヒルが浮かんでいる。全部で100羽くらいはいるだろうか...?

この画像は2020年10月18日、粟田神社が公式ツイッターで、

「まぁ何と言いますか
花手水じゃなくてアヒル手水
目で楽しんで頂けると
ありがたいです
(氏子さんがこんなのどう?と入れて下さいました 何時撤収かは分かりません)」

として投稿されたもの。アヒル手水、可愛すぎる......。

この画像に、ツイッターでは

「金木犀かと思ったら...アヒルちゃんだった」
「めちゃくちゃ可愛いです」
「これだけご用意してくださった氏子さんのアヒル愛が素晴らしいwww」
「龍神さまの眼差しがあひるたちを見守っているようにとっても優しく写っていて癒されます」

といった反応が寄せられている。

コロナ対策で普段は空

Jタウンネットは19日、粟田神社を取材し、宮司の佐々貴敏道さんにアヒル手水について詳しい話を聞いた。

現在、新型コロナウイルスの感染防止対策として、普段は水を入れていないという手水鉢。柄杓も撤去し、龍の口から流れ出る水で直接手を浄める形を取っているそう。

手水にアヒルを入れたのは、16日のこと。

佐々貴宮司は、

「空っぽの手水鉢が寂しいね、という話は元々していたんですけど。16日に、前日の例大祭の片づけをしていて、久しぶりに手水鉢の掃除もしたので、その際にとある氏子さんが、ご自宅から持ってきていたこのアヒルたちを入れてくださいました」

と、経緯を話す。

ちなみに、龍の口から出た水は、その前にわたっている竹を通って鉢の外に流れ出るようになっているそうで、アヒルの泳いでいる鉢の中に直に入ってしまうことはないとのこと。ツイッターではアヒルが溺れてしまう(?)のではという声もあったが、その心配はなさそうだ。

アヒルたちは、取材をした19日の段階ではまだ手水鉢の中を泳いでいるとのことで、佐々貴宮司は

「いつまでやるかは分かりませんが、氏子さんもしばらくはいいよとおっしゃっているので、アヒルたちが綺麗な内は入れておこうかなと思っています」

としていた。