鬼滅の刃の上映スケジュールを「時刻表」にしてみたら、思ったよりも違和感がなかった
2020年10月16日に封切られたアニメ映画「劇場版 『鬼滅の刃』 無限列車編」が、公開初日から3日間で興行収入46億円を突破したと話題になっている。
そんな話題の映画に関して、次のようなツイートが投稿され、大きな注目を集めている。
劇場版「鬼滅の刃」無限列車編の上映回数がものすごいことになっていると聞いたので、せっかくだから時刻表にしてみたら超絶怒涛のカオス。 pic.twitter.com/RODG4cesbP
— カオストレイン (@chaostrain) October 15, 2020
15日に投稿されたこちらの画像は、「劇場版 『鬼滅の刃』」の新宿エリア3館の上映時刻を電車の時刻表のように表現したものだ。投稿には、
「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編の上映回数がものすごいことになっていると聞いたので、せっかくだから時刻表にしてみたら超絶怒涛のカオス」
というコメントが添えられている。新宿エリア3館とは、TOHOシネマズ新宿、新宿バルト9(Wald)、新宿ピカデリーのこと。
このツイートには、こんな声が寄せられている。
「7時ちょうど発が5本もある」
「怒涛の5本同時発車ぁぁぁ」
「最終の26時台でも3本あるのはスゴいですね」
「すごい、小田急複々線でも朝のラッシュはここまでじゃないはず」
この時刻表を作成したのはなぜか? Jタウンネット記者は、投稿者のカオストレイン(@chaostrain)さんに詳しい話を聞いた。
「無限列車編」だったので...
カオストレインさん(@chaostrain)提供
「鬼滅の刃」は、漫画家・吾峠呼世晴(ごとうげ・こよはる)氏の原作で、16年2月に「週刊少年ジャンプ」で連載を開始した。
竈門炭治郎(かまど・たんじろう)が家族を殺した鬼と戦うために修業する物語だ。鬼となった妹・禰豆子(ねずこ)を人間に戻す方法を探し求めて、鬼との戦いを続ける。19年にアニメが放送され人気絶頂の中、5月に連載を終えて話題となった。
今回の映画「無限列車編」は、全国403の映画館という破格の規模で公開され、関心を集めていた。
そもそもカオストレインさんが、劇場版「鬼滅の刃」の上映スケジュールに関心を持ったきっかけは何だったのだろう?
「たまたまニュースサイトで『上映回数が多すぎる、前代未聞』という記事を見て興味本位で調べてみた結果、あまりの多さに驚愕したのがきっかけです。
1日に上映される映画のほとんどを1本の作品が占めるというのは、これまで記憶のある限り、見たことがなかったように思います」
なぜ、電車の時刻表風にしたのだろうか?
「上映スケジュールは映画館ごとにフォーマットがバラバラなので情報を一つにまとめてみたいと思い、ちょうど今回の映画が『無限列車編』だったので、駅の時刻表のようにしてみました」
新宿の映画館3館に絞ったのはなぜ?
「実は新宿の3館に限らず、全国の主要都市にある映画館の上映スケジュールはすべてチェックしました(笑)
その結果、池袋や大阪梅田・なんば、名古屋駅エリアなどもかなり多いものの、新宿エリアが圧倒的に多いと分かったので、新宿の3館に注目したという流れです。各館・各スクリーンごとのローテーションも一覧にまとめられるので面白いかなと思いました」
実際に作成してみて、どう感じたのだろう?
「映画館ごとの方針がよく見えて、予想以上に興味深かったです。
たとえばTOHOシネマズ新宿は、日中はおおむね5つのスクリーンで観客をさばきますが、上映開始時刻には偏りがあり、11・14・17・20・23時台の上映開始は0本です(3時間おきに0本の時間帯がある)。
一方、新宿バルト9も同様におおむね5スクリーンでの上映ですが、全時間帯にまんべんなく設定されています。できる限り多く上映を行うために、それぞれの担当者の方が試行錯誤を重ねた結果なのだと思うと、なんだか感慨深い気持ちになりました」
投稿者・カオストレインさんは、路線図に造詣が深く、名鉄や東武鉄道の架空路線図について、Jタウンネットの記事にも登場したことがあるが、今回も鉄道好きなフォロワーからの反応が多かったようだ。
「同時刻に複数のスクリーンで上映されるタイミングが多々あることから、阪急梅田駅の京都線・宝塚線・神戸線の3本同時発車を想像したフォロワーさんが多かったみたいです」(カオストレインさん)
映画タイトル「無限列車編」という部分にも、引き寄せられてしまったツイッターユーザーも少なくなかったと思われる。