欧州CL決勝進出を賭けたACミラン対バルセロナの第1戦が行われた18日、ホームのACミランが0−1で惜敗した。満員に膨れ上がったサン・シーロ、入場料収益も過去最高額となる326万ユーロ(約4億5600万円)を記録したが、今季初となるサン・シーロでの負けも記録してしまった。

ロナウジーニョがバロンドールに相応しい輝きを放った。立ち上がりこそACミランの猛攻に苦しんだロナウジーニョ率いるバルセロナだったが、前半を無失点で乗り切ったことで流れを引き寄せた。後半、トレードマークの白い歯がこぼれるにつれロナウジーニョの切れは増していった。圧巻は同12分、エリア外でマッチアップしたガットゥーゾを華麗なフェイントで翻弄するとDFネスタとGKヂダの間のわずかなスペースを見逃さずに絶妙なパスを送りジュリの決勝点をお膳立てした。終了間際、マキシと交代したロナウジーニョは勝利を確信したライカールト監督と固い握手を交わした。一方、同僚対決が注目されたミラン司令塔カカは徹底マークにリズムを崩し「スペースを見つける事が厳しかった・・・」と反省した。

絶好調インザーギを風邪で欠いたACミランだが、バルセロナもメッシ、デコを欠いていたため言い訳は出来ない。試合後アンチェロッティ監督は「彼らがアウェイで勝ったように次は我々が勝つのみだ」と自分に言い聞かせるように語った。イタリア勢で唯一残っているACミラン、決勝の地パリに辿り着くには鬼門バルセロナを通過しなければならない。