たくさん収納したいけど、壁一面にものがあると圧迫感が出て狭く見えてしまう…
そんなときは箱を使った「ボックス収納」が便利です。棚に直接ものを置くのではなく、箱を使うことで、見た目がすっきり。

ここでは箱使いの達人・Sさんのリビングを取材。収納のコツを聞きました。


「ボックス収納」ならすっきり

リビングに圧迫感のないオープン棚の収納。カギはボックス使いに



リビングの入り口に設置されたオープン棚は、縦横2メートルを超すサイズ。それでも圧迫感なくすっきり見える理由は、余白をつくりつつ、さまざまなサイズや色の箱を上手に組み入れたところにあるようです。

「全部似たような色や形の箱だと、のっぺりして棚一面が大きな壁のように見えてしまいます。しまうものの種類や量に合わせ、いろんなタイプの箱を使うことでリズムができ、インテリア的にも楽しめるようになりました。このスタイルにする前は、いつも床にオモチャが散らかっていたり、欲しいものがすぐ出せなかったりしてストレスでしたが、すべて棚に定位置をつくったことで解消。息子も自分から進んで片づけてくれるようになりました」

●細かいものは仕切りがたくさんある工具箱にまとめてすっきり


「細かいものの収納に、仕切りがある工具箱はぴったり。この2つはホームセンターで見つけて、即買いしました」


手前に引き出すタイプには文具類を、フタが左右に開くタイプには手芸道具やDIYグッズを入れています。


閉じるとすっきり。

●ボックスの中に小さいボックスを入れて緩やかな仕切りに


棚中段に置いた白いプラボックス2つには、ラベル用品とビデオカメラ関連のものをそれぞれまとめて。
「そのまま放り込むとゴチャついてしまうので、仕切り代わりの小さなボックスを入れ、整頓しています」

●リビングで散らかりがちなものの一時避難ボックスを設置


ポケットティッシュやサプリメントなど、つい放置しがちな小物のために、ダイニングテーブルに近い棚中段の左端に専用のボックスを用意。
「目についたら、とりあえずここに入れることにしています」

●あまり遊ばなくなったオモチャは、フタつきの箱に入れて様子見


子どもの年齢とともに、夢中になるオモチャも変わってきます。
「遊ばなくなったものは、箱に入れて息子の手が届かない中段に。様子を見て、なくても平気そうなら処分」

●子どものオモチャは持ち歩きやすいイケアの小さめボックスへ


「息子の今のブームは電車遊び。数ある線路などのパーツは、持ち運びしやすいよう、小さい手でも使いやすいサイズのボックスに入れています」
遊び終わったら、自分で片づける習慣も身についたそう。

●パソコン回りで使うものはパソコン上に置いたボックスにスタンバイ


棚の左下はパソコンデスクとしても使用。
「その上の棚にボックスを置いて、ルーターやUSBメモリーなど、パソコン回りで使うものを入れています。さっと使えて、ゴチャついて見えないんです」

●動物形のボックスを廃材入れにして遊び心のある収納に


お菓子のあき箱やラップの芯など、子どもの工作づくりに役立ちそうなものは、木製の牛と羊のボックスにためています。
「ダルトンで買ったガーデニング用のもの。インテリアのアクセントにもなります」

<撮影/山川修一 取材・文/ESSE編集部>