今キャンプ初のブルペン投球を行ったエンゼルス・大谷翔平【写真:盆子原浩二】

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今年初のブルペンで20球、投手コーチも満足げ「本当に良い進行具合」

 エンゼルス大谷翔平投手が23日(日本時間24日)、アリゾナ州テンピでのスプリングトレーニングで初めてブルペン入りし、捕手を座らせて20球を投げた。昨季までメッツの監督を務め、今季からエンゼルスに加わったミッキー・キャラウェイ投手コーチは「本当に良い進行具合」と満足げ。大谷本人は「80%くらい」の力で投げて最速81マイル(約130キロ)をマークしたと明かしたが、ボールを受けたホセ・ブリセーニョ捕手は「55〜60%くらいじゃないか」と話した。

 この日は途中に1分間のインターバルを挟み、捕手を座らせて計20球を投げた大谷。力の入れ具合については「80%くらいで入ってほしいと言われてましたし、ちょうどそのくらいじゃないかなと思います。一発目なので『あまり上げないで』と言われていたので、そういう感じで20球はいきましたけど」と振り返り、最速は81マイルだったことも明かした。

 キャラウェイ投手コーチも「本当に良い進行具合だよ。現時点で必要な状態になっている」と頷き、「今のカギは力加減。今日のブルペンでは70〜80%の力をうまく使っていた。10球投げ、数分空けて、もう10球投げた。この過程では力をコントロールすることがカギとなる。毎回あるレベルに到達しなければならないからね。彼は良かったよ」と説明。やはり80%くらいの“出力”だったと話したが、ボールを受けたブリセーニョの感覚は違ったようだ。

「80%? いいや、それより低いよ。55〜60%くらいかな」

 最速165キロを誇る大谷の力から考えると、まだ半分よりもちょっと上という程度。そう感じたようだ。「彼は本当に良かったよ。体と腕の感触を確かめているようだった。本当に良かったよ」と手応えを示し、2年前との違いについては「少し違うね。徐々に復帰に向けて取り組んでいるんだ。彼は本当に良かったよ」と表現した。「本当に良かった」を3度も繰り返し、投球内容を絶賛した。

 順調にいけば、メジャーでの投手復帰は5月中旬頃になる予定。それまでにスピードがどこまで出ているのか。ブリセーニョの言う通り、まだ「50〜60%」の力だとしたら、とんでもないボールを投げるかもしれない。(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)