今年も「笑ってはいけない」の季節が来た(画像はイメージ)

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お笑いコンビ「ココリコ」の遠藤章造さん(48)が、2019年12月15日に開かれた「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!」(日本テレビ系列)の「絶対に笑ってはいけないトレジャーハンター24時」DVD&Blu-ray発売記念イベントで興味深い発言を行った。

同シリーズでは、出演者が笑ったことの罰として鞭で尻を叩かれる演出で有名。また、これとは別に、遠藤さんと同じく出演者の月亭方正さん(51)が、プロレスラーの蝶野正洋さん(56)から食らう「蝶野ビンタ」があることでも知られるが、遠藤さんは、「方正さんは収録の前日にロキソニンと漢方を飲んでいるらしいです。そういう風に使うものじゃないと思うんですけど」と、方正さんがこれら叩かれる際に発生する痛みを和らげるために「ロキソニン」を飲んでいることを明かしたのだ。

ロキソニンで痛みを緩和する......!?

ロキソニンの市販品「ロキソニンS」と言えば痛み止め・解熱剤として有名な第1類医薬品であり、一見すると、方正さんの行動は合理的に見える。しかし、ロキソニンの効能をその公式サイトで調べてみると、

「○頭痛・月経痛(生理痛)・歯痛・抜歯後の疼痛・咽喉痛・腰痛・関節痛・神経痛・筋肉痛・肩こり痛・耳痛・打撲痛・骨折痛・ねんざ痛・外傷痛の鎮痛○悪寒・発熱時の解熱」

とあり、どちらかというと、病気の発生、打撲などを受けることにより外傷などが発生した後に飲むと効くように思われる。対して、「笑ってはいけないシリーズ」では、方正さんへの蝶野ビンタや出演者5人への鞭によるお仕置きでは、あくまでテレビを見た限りではあるが、外傷は発生していないように思われる。というか、そもそも「事前に飲んで」痛みを和らげる効果はあるのだろうか。

第一三共ヘルスケアに聞いてみた

そこで、J-CASTニュース編集部は、「ロキソニンは叩かれる痛みを緩和するのか?」「そもそも、事前に飲んで効くのか?」という点について、ロキソニンの市販品の発売元である第一三共ヘルスケアに取材を行った。

その結果、同社広報担当者は、痛みの発生の前にロキソニンを服用した場合の、痛みの緩和効果があるかどうかのデータはないとしつつ、

「ロキソニンは有効成分である『ロキソプロフェンナトリウム水和物』が、発生した炎症から放出される痛みの原因物質である『プロスタグランジン』を抑えることにより効果を発揮する薬です」

と説明。加え、方正さんのように叩かれることを想定した上で事前にロキソニンを服用することについては、「正しい飲み方ではない」との見解を示した。

(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)