リバプールが14年ぶり6回目の欧州制覇!【写真:Getty Images】

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開始2分でサラーが先制PK、終盤にオリジがダメ押しゴール! 昨季決勝で敗れた雪辱を果たす

 UEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝が現地時間1日、マドリードのエスタディオ・メトロポリターノで行われた。

 エジプト代表FWモハメド・サラーと途中出場のベルギー代表FWディヴォック・オリジのゴールでリバプールが2-0でトットナムに勝利し、2004-05シーズン以来14季ぶり6度目の戴冠を成し遂げた。

 試合開始のキックオフを得たリバプールはいきなり相手陣内までボールを運ぶと、セネガル代表FWサディオ・マネのクロスがペナルティーエリア内でMFムサ・シソコの右腕に当たり、リバプールがPKを獲得。これをエジプト代表FWモハメド・サラーが成功させ、前半2分で試合の均衡が破られた

 トットナムはリバプールの中盤と最終ラインの間を上手くついてファイナルサードまで攻め込む形は作ったが、ラストパスのところで選手同士の呼吸が合わない場面が目立った。前半はリバプールのシュート8本に対し、トットナムはわずか2本。リバプールが1-0とリードしたまま後半を迎えた。

 後半13分、リバプールは怪我明けで本調子ではなかったFWロベルト・フィルミーノに代えてベルギー代表FWディヴォック・オリジを投入。同17分にはMFジョルジニオ・ワイナルドゥムを下げて、MFジェームズ・ミルナーを送り出すなど立て続けに交代を行った。

 対するトットナムも、同21分にMFハリー・ウィンクスを下げ、準決勝第2戦でハットトリックを決めてヒーローになったFWルーカス・モウラを投入して反撃態勢を整えた。時間の経過とともに中盤にスペースが生まれたことで、韓国代表FWソン・フンミンらが中心となって波状攻撃を仕掛けていく。同30分にはソン・フンミンがスピードに乗ったドリブルで中央突破を試みたが、オランダ代表DFフィルジル・ファン・ダイクに行く手を阻まれ、決定機を作ることはできなかった。

 さらに攻勢のトットナムは同37分、左サイドでこぼれ球を拾ったDFダニー・ローズがペナルティーエリア際で倒されて直接FKを獲得。デンマーク代表MFクリスティアン・エリクセンはファーサイドを狙って鋭いシュートを放ったが、リバプールの守護神GKアリソンのファインセーブに防がれた。

 すると同42分、リバプールはCKのこぼれ球からエリア内左でパスを受けたオリジが左足のシュートをゴール右に決めて欲しかった追加点をゲット。攻め込まれていたなかで、“CL男”のオリジが試合を決定づけた。

 その後にスコアは動かず、2-0でタイムアップ。昨季は決勝でレアル・マドリード相手に涙を呑んだリバプールが、“イスタンブールの奇跡”と呼ばれた05年以来のビッグイヤー獲得を成し遂げた。初の決勝進出を成し遂げたトットナムだったが、決勝では自慢の攻撃陣が沈黙し、タイトルには手が届かなかった。(Football ZONE web編集部)