「ライフリング4」(Machico、熊田茜音、南早紀、八巻アンナ)を熱くさせるビームライフル射撃の魅力
漫画「ライフル・イズ・ビューティフル」(原作:サルミアッキ/集英社「となりのヤングジャンプ」「ヤンジャン!」「少年ジャンプ+」連載)のアニメ化企画から生まれた声優ユニット「ライフリング4」が、6月1日に東京・大塚Hearts Nextで結成ライブを行う。記念すべき第一歩を踏み出す「ライフリング4」の4人――小倉ひかり役のMachico、渋沢泉水役の熊田茜音、姪浜エリカ役の南早紀、五十嵐雪緒役の八巻アンナ――に現在の心境と、ライブに向けての意気込み、会場で発売される結成記念シングルに収められる「GO! GO! ライフリング4!!!!」「Bright day, Stand up!」の収録秘話を聞いた。
――「ライフリング4」は、アニメ「ライフル・イズ・ビューティフル」でメインキャストを務める声優ユニットです。原作漫画をご覧になっての感想はいかがでしたか。
Machico:かわいい女の子たちが主人公ということで、女子高生たちの日常が描かれた、ふわふわした漫画かなと思っていたのですが、原作を読み進めていくうちに「あれ、これスポ根じゃねない?」と(笑)。部活ものの作品ですが、みんなでキャッキャしているだけではなく、ライフル競技は“己との戦い”のような厳しさがあるので大きなギャップを感じ、そこがまた魅力だと思いました。見た目からでは想像できない、熱いものが込められていますね。
八巻:ライフルについての描写もとても細かく、漫画を読んでいると、自然とビームライフルのことがわかってきます。漫画としておもしろい作品なのはもちろんですが、ビームライフル競技の入門書としても役に立つんじゃないかなと思います。
熊田:キャラクターそれぞれに感情移入しながら読める作品だと思います。みんなそれぞれにかわいい部分があって……ツンツンしているのに、ドジっ子ポイントがあったり。キャラクターの人間性も、ライフル競技とともに楽しめるところが大好きです。
南:ライフル競技の“熱さ”は、心のうちに秘めた“熱さ”なので、それを表に出して演じるのは難しいなと思いながらオーディションに臨みました。そこがまた、この作品の大きな魅力だと思うので、彼女たちが普段見せない真剣さを表現していきたいなと思っています。
――結成記念ライブで販売される「結成記念シングル」に収録の、「GO! GO! ライフリング4!!!!」と「Bright day, Stand up!」の2曲を紹介していただけますか。
Machico:現在公開されている「GO! GO! ライフリング4!!!!」は、パッと聴いた感じではとてもかわいらしい曲なのですが、歌詞はそれだけにとどまっていないんですよね。自分に問いかけるような葛藤も盛り込まれていて。かわいいだけじゃない、一筋縄ではいかない楽曲でした。「ライフル・イズ・ビューティフル」がもつ、かわいさとカッコよさのギャップを象徴するような1曲に仕上がっていて、「徹底している!」と思わされました。
熊田:“汗”を感じる楽曲だと思います。地味だったり爽やかだったり、葛藤だったりがんばりだったり……。言葉だけでは表現しにくいものが、音楽とともに描かれている。そこを大事にしながら歌いました。
八巻:情景が思い浮かぶ歌詞なんですよ。「背中をなぞる汗が」なんて、きっとビームライフルをやっている方には、とても共感できるフレーズだと思います。カップリングの「Bright day, Stand up!」は、個々の内面の葛藤を描いた「GO! GO! ライフリング4!!!!」とは対照的に仲間たちとの絆を歌った曲なので、両楽曲の違いを楽しんでいただけると思います。
南:「ライフリング4」として今後活動していく私たちにとっては、“試合=ライブ”という見方もできる楽曲だと思います。「GO! GO! ライフリング4!!!!」は「ライブをがんばるぞ!」という意気込みを、仲間たちとの絆を表した「Bright day, Stand up!」では、この4人だからこその温かさを、ライブに足を運んでくださった皆さんにお届けできたらいいなと思っています。
――「GO! GO! ライフリング4!!!!」と「Bright day, Stand up!」の収録はいかがでしたか。
Machico:私は最初にレコーディングしたので、みんなの声を聴きながら歌うことはできなかったのですが、収録を通じて、私の中の小倉ひかりちゃん像をつくりあげていきました。また、本編の収録前だったので、ひかりちゃんを演じるのは、これがはじめてだったんです。周囲を元気にして癒やしてくれる、ひかりちゃんの個性が歌で表現できたらいいなと考えていたので、声の“丸み”を意識して歌いました。
たとえば「GO! GO! ライフリング4!!!!」では、落ちサビの「私たちの想いはひとつだから」の“ら”にこだわりました。裏声になるところですが、ひかりちゃんはテクニカルなことを気にせず、とにかく楽しく歌うんだろうなと考え、“なめらかにいかない裏声”にしています。歌があまり得意じゃない子の歌い方だと思うんですが、その不器用さから物事に一生懸命に取り組むひかりちゃんのひたむきさが伝わったらいいなと。私のなかでは、ひかりちゃんの、夢を見ているような、口元が緩んだ笑みがいちばん印象深かったので、そんな表情が曲を通じて皆さんの脳裏に浮かぶように心がけて歌いました。
南:私は最後のレコーディングだったので、イメージがとてもつかみやすかったです。私のアプローチもMachicoさんに近いところがあって、裏声を使わないようにしています。エリカは、お金持ちだし才色兼備なんだけど、プレッシャーに弱い一面があったり、とても努力家だったり……ちょっと不器用なところがある子だと思うんです。だから、エリカらしさを歌に出すには、巧妙な技術ではなく、力強さがカギになるんじゃないかなって。
八巻:雪緒はあまり感情表現をしない子なので、自分の歌グセを取り払って、ストレートに歌いました。個人の内面を描く「GO! GO! ライフリング4!!!!」では、キャラ感に多少苦戦しましたが、仲間への思いを表現する「Bright day, Stand up!」では、雪緒なりの感情の波を歌に乗せていきました。「Go!」とか「Yeah!」などは、極端に浮くことがないように、みんなの勢いに寄せたりもしています。スタッフの皆さんと相談しながら、着地点を探していけたのが楽しかったです。ただ、ライブで歌うときは、私のテンションが上がりすぎてしまうかもしれません(笑)。
熊田:私は、Machicoさんが歌った音源を聴きながら収録したんですが、ひかりちゃんのみんなを引っ張っていく姿が、その歌声から感じられました。私は、今回が人生初のレコーディングでとても緊張していたのですが、「大丈夫だよ!」と言ってくれているようで……。
泉水ちゃんは、みんなのお母さんのような立ち位置ですが、彼女なりの不安を抱えている子なので、歌を通じて気持ちがリンクしたと感じています。常に誰かに寄り添っているような性格を表現したくて、歌でも誰かが隣にいるように……メンバーの存在を感じながら歌いました。
私は、いつも“色”をイメージしながら歌を歌うんですが、泉水ちゃんの言葉はオレンジやピンクといった暖色系のカラーだと思うんです。そんな色を歌声から感じとっていただけるとうれしいなと思いながら歌ったのが「GO! GO! ライフリング4!!!!」です。「Bright day, Stand up!」では、「当然負けないから」など、泉水ちゃんとしては強めの言葉に、彼女自身も気づいていないであろう、意志の強さを発見することができたので、少し私自身の歌い方を混ぜてみました。いつも誰かを支えている泉水ちゃんの手を、私がとって一緒に歩んでいく、というイメージで歌っています。
――両楽曲は、結成記念ライブでも披露されることかと思います。ファンの皆さんに、より楽しんでいただけるようなアドバイスはありますか。
八巻:やっぱり、合いの手を入れてもらいたいですね。
Machico:「Bright day, Stand up!」は、皆さんにとってはライブ当日にはじめて知ることになる楽曲ですが、ステージを重ねるごとに、合いの手の声が大きくなっていくとうれしいですね。2曲とも、とてもライブ映えする曲なので、素直な気持ちで楽しんでいただければ、1回目のライブとしては正解なのかなと思っています。ペンライトを持ってきてくださる場合は、私たち4人それぞれが演じるキャラクターのカラーもそうですが、「ライフリング4」のユニットとしてのイメージカラーのオレンジを振っていただけると間違いありません(笑)。
南:歌はもちろんですが、衣装にも注目していただきたいです。ダンスも、何度も練習を重ねているので、見ていただきたいですね。“女子高生っぽさ”が盛り込まれた動きで、キャッキャウフフしているような動きに見えたり……しますよね?
Machico:するよ!
南:めちゃくちゃかわいいいので、ぜひ注目してください!!
八巻:ダンスには、高く手を挙げる振り付けが盛り込まれていたりするので、ファンの皆さんも、盛り上がるタイミングがわかりやすいんじゃないでしょうか(笑)。はじめてでも、皆さん盛り上がっていただけるんじゃないかなと思っています。
熊田:私は、人前で歌って踊るのはこれがはじめてなので、真顔で見ないでいただけたら、それだけで十分(笑)。振り付けには、個々のキャラクターの性格に合わせた動きやポーズが取り入れられており、私も「泉水ちゃんならどう踊るのかな?」と考えながら練習しているので、見ていただけるとうれしいです。
南:こうやって……(人差し指で銃の形を作り)ビームライフルを撃つポーズもあるんですよ。
――もしかして、今後のライブでの定番化を狙っていますか?
南:ダンスの先生に相談してみたいと思います!