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競技にだけ打ち込んでいた代償

 プロ野球選手の現役引退後の仕事といえば? 監督、コーチ、球団職員…。野球に関わるものが真っ先に思い浮かぶが、焼き肉店に代表される飲食業も、多くの人が挙げ、実際に選ぶ選手も多い職業ではないだろうか。なぜ、引退した選手は飲食店を経営したがるのか――。プロ野球・横浜DeNAベイスターズの初代球団社長で、スポーツ庁参与を務める池田純氏(43)に疑問をぶつけてみると、そこに内包されている日本のスポーツ界、学生スポーツの問題点が浮き彫りとなった。

「日本のプロスポーツ選手はセカンドキャリアとして、確かに焼き肉店やうどん店のような飲食店の経営に目を向ける人が多い印象が私にもあります。ただ、焼き肉には焼き肉のプロがごまんといます。プロの世界で戦ってきて、プロの厳しさは分かっている中で、また数多くのプロがいる飲食の世界を選択してしまう。成功を収めた野球人も何人か知っていますが、そう簡単なものではありません」

 池田氏はこう切り出した上で、飲食店経営に乗り出す選手が多い理由を「考えられるセカンドキャリアの選択肢が少ないから」と指摘した。

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