「女子アナ、失格」
![16日、東京都新宿区の早稲田大学で講演を行う藪本雅子さん。(撮影:東雲吾衣)](https://image.news.livedoor.com/newsimage/f/e/fa832e4b073930e669-m.jpg)
藪本さんは、ハンセン病について「感染力はきわめて弱く、現在では発病することはほとんどない」と説明した。また、ハンセン病問題に取り組む団体「IDEA JAPAN(アイディアジャパン)」の森元美代治代表は「ハンセン病患者が収容されていた隔離施設は、想像を超えるほどひどいところだった」と、国によるハンセン病政策の「過去の実態」を語った。
「ハンセン病問題は政府にも、医学界にも、司法にも責任がある。しかしそれらをチェックしなかったマスコミにも重大な罪がある」と語った藪本さん。現在でもマスコミは視聴率競争などを理由にハンセン病問題を取り上げなかったり、正しい知識や認識がないまま、イメージ先行の報道を行っていると批判した。
藪本さんは、過去にマスコミが何の疑問を呈することもなく「ハンセン病患者」の隔離政策を報道していた事実を挙げ、「学生の皆さんには、つねに"正義"と言われているものを疑う視点を持っていてほしい」と話した。
ハンセン病取材について記した藪本さんの著書「女子アナ失格」は、新潮社から出版されている。【了】
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女子アナ失格