韓国FWソン・フンミン、歓喜のアジア大会優勝を回顧 「目標は兵役免除ではなかった」
大会に送り出してくれたクラブとファンに感謝「寂しいと感じていたと思うが僕も同様」
トッテナムの韓国代表FWソン・フンミンにとって2018年は激動だった。
ロシア・ワールドカップ(W杯)ドイツ撃破のゴールに加えて、キャリアのハイライトとなるであろう出来事は、アジア大会優勝による兵役免除だ。英衛星放送「スカイ・スポーツ」のインタビューに応えたソン・フンミンは「兵役免除が目標ではなかった」と話している。
トッテナムでイングランド代表FWハリー・ケインらとともに強力アタッカーとして存在感を示すソン・フンミンだが、韓国特有の問題である兵役の問題が常に付きまとっていた。その免除を勝ち取るためにU-23世代の大会であるアジア大会にオーバーエイジとして参加。日本との決勝戦は延長戦の末に2-1で勝利し、念願の金メダルと兵役免除を手にした。
「何人かの選手は兵役を免除されて、その懸念がなくなったんです。ただ、もっとハングリーな精神を持ってより一層全力でプレーしていきたいですね」
このように語ったソン・フンミン。「僕は兵役について考えないようにしていた。まず真っ先にその大会に出場すること、そしてトーナメントを勝ち抜くとだけを考えていました。僕の目標は兵役免除ではなかったんです」と、兵役のことは念頭に置かずに戦った結果だとしている。
その一方で、感謝を告げたのはトッテナムのファンに対してだ。「アジア大会についてはチームメイトやファンに対してとても感謝している、僕がいないことを寂しいと感じていたと思いますが、僕も同様です。ファンのために戻ってくるのはとても誇らしいことでした」と話し、こう続けている。
「アジア大会から帰ってきて、チームとファンに対してプレゼントをしたい。そして自信も取り戻していきたいです。チームが勝つことが重要で、ゴールを取るためのフィーリングを取り戻していくことにトライしていきたいです」
ソン・フンミンはチーム合流後リーグ3試合に出場したものの、まだ今季初ゴールは生まれていない。今後はトッテナムのためにゴールを決める貢献度が求められるだろう。(Football ZONE web編集部)