by perzon seo

Apple製のスマートフォンであるiPhoneは、世界中のありとあらゆる国々に熱心なユーザーを持っているブランドです。そんなiPhoneを持っている人は「高収入の可能性が高い」という研究結果が発表されました。

Coming Apart? Cultural Distances in the United States over Time

http://www.nber.org/papers/w24771

Owning an iPhone or iPad is the top way of knowing if you’re rich or not - Business Insider

http://www.businessinsider.com/apple-iphone-or-ipad-is-the-top-way-of-knowing-if-youre-rich-or-not-2018-7

アメリカ経済の研究を行う機関である全米経済研究所は、消費者の行動やメディアの消費にもとづいて社会的な人口統計を推測する研究を行いました。研究に使用した2016年の調査データでは、アメリカの6394世帯を対象に年2回の対面アンケートを行ったとのこと。世帯の収入や好きなブランド、テレビ番組や映画、雑誌などについて調査し、持っているスマートフォンやタブレットのブランドについても調べられました。

研究者らはデータを機械学習のアルゴリズムを使用して分析し、アメリカ社会における富裕層と貧困層、白人と黒人、男性と女性などの異なるグループがどのような文化的違いを持っているのかを調査しました。その結果、「2016年時点でiPhoneを持っている人は、69.1%の割合で高所得世帯(全体の上位4分の1)であると推測できる」と判明したと報告しています。



by Steven Depolo

iPhoneは競合する他のスマートフォンよりも多少高めの価格で販売されていることが多く、一部の低価格なAndroid機種が100ドル(約1万1000円)以下であるのに対し、iPhoneの最上位機種は999ドル(約11万円)を超える場合もあります。そういった事情が関連しているためか、69.1%というかなり高い精度で「iPhoneユーザーは高所得である」と推測できるとのこと。

また、同じ2016年の調査ではiPadを所有している人は66.9%、Androidのスマートフォンを所有している人は59.5%の精度で高所得世帯だと推測できるそうです。なお、1992年と2004年にも全米経済研究所は同様の研究を行っており、1992年にはGrey Pouponのマスタードを使用している人が62.2%の精度で高所得と推測可能、2004年にはキッコーマンのしょうゆを使う人は58.7%の精度で高所得であるといった結果が出ています。しかし、それらと比較してもiPhoneやiPadによる世帯所得の推測精度は高くなっており、「iPhoneやiPadを持っている人は高所得」という推測は、かなりの信頼度がおける指標と考えられます。