中国が鳥の構造を真似ることで、効率的に飛行できるドローンを開発中です。このドローンは一見、鳥にしか見えず、国土の広い中国全土を空から監視するためのツールとして活用することが計画されています。

China takes surveillance to new heights with flock of robotic Doves, but do they come in peace? | South China Morning Post

http://www.scmp.com/news/china/society/article/2152027/china-takes-surveillance-new-heights-flock-robotic-doves-do-they

中国では5つの行政区にまたがって30以上の軍や行政機関による「鳥型ドローン」の開発が行われていると、South China Morning Postが報じています。

中国・陝西省にある西北工業大学で鳥型ドローンを開発するソン・ビフェン教授の研究もその一つ。コードネーム「Dove」として知られる開発中の鳥型ドローンは、本物の鳥を模した姿で、羽を使って空中にとどまることができ、羽を大きく羽ばたくことで推進力を得られるという、効率的な構造をしています。



オオソリハシシギは体重290グラムの体で1万1000キロメートルの距離をノンストップで飛行するように、鳥は極めて効率的な飛行が可能であることから、実際の鳥の体の構造を模したデザインによって、Doveは効率的な飛行を実現しようとしています。開発中のDoveは、重量200グラムで両翼50センチメートル、最高速度は40km/hで最長30分の飛行が可能だとのこと。



Doveの恐るべきところは、本物と区別が使いないほどのリアルさを持つところ。内モンゴル自治区で行われた実験では、警戒心が強い羊の群れにDoveが近づいても羊は逃げることがなかったそうで、地上からドローンであることを見分けることが難しくなっています。研究者らは、レーダーなどによる探知を避けられるステルス性をDoveに持たせようと試みており、本物の鳥の羽を外装することも検討されています。



すでにDoveは2000回近い飛行テストを完了しており、本物の鳩の動きを90%再現することに成功しているとのこと。特別設計されたソフトウェアによって、安定したカメラ映像によって上空から地上を監視することが可能で、災害救助などの人道的な使い道の他に、軍や警察、治安当局による監視用途への活用にも高い注目が集まっているとのこと。本物かどうか見わけがつかない鳥型ドローンは新疆ウイグル自治区などの独立運動が起こりやすい地区などを重点監視するための手段としても使われようとしています。