たけし独立はやはり金銭トラブル説?井手らっきょが社員の高額給料に猛反発

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 ビートたけしの事務所独立問題を3日放送の『とくダネ!』が特集した。たけし軍団の井手らっきょや水道橋博士などのメンバーに独占取材をし、一連の騒動が泥沼化している舞台裏や事務所への不満の声を明らかにした。

 たけし軍団は、1日にダンカン、水道橋博士、グレード義太夫、つまみ枝豆のメンバーがブログやSNSで、たけし独立に至る経緯を説明する「声明文」を発表。たけしがオフィス北野を退社する背景に、森昌行社長との“金銭トラブル”があると暴露した。

 声明によると、数年前に、オフィス北野・森社長が、たけしに無断で筆頭株主になり、役員報酬や社員の給料を引き上げるなどをしたことが発覚。たけしが問題視すると、森社長は謝罪をし、経営方針の改善や、会社創業時からの功労者であるたけし軍団のプロモーションにも力を入れることも約束したことで一度は終息したそうだ。

 しかし、その後、約束は果たされぬまま、昨年度には会社が赤字に転落。たけしは、TVやCM、映画など自身の超多忙な活動ぶりから、赤字は理解できないとし、森社長に再度、財務状況などの情報開示を求め、2月に、軍団メンバーや事務所の公認会計士を交え、協議をしたという。

 その席で、たけしは、前回の問題から経営の改善が一向に進んでいない状況や、役員・社員が高額報酬を貰っている一方、事務所のプロモーション不足で、井手らっきょが4月から活動拠点を地元の熊本に移さざるを得なくなったことを指摘。森社長は、二度目の謝罪をしたものの、そこから改善が一向に進まない現状に痺れをきたした、たけしが“独立”に動いたという。

 番組では、軍団メンバーに直撃し、森社長に対する怒りや不満の声を取り上げた。4月から熊本に芸能活動の場を移した、井手らっきょは熊本市内でインタビューに応じ、「事務所がもうちょっと僕だけでなく他のタレントもプロモーションしてくれればよかったのになっていうのはあります」と、熊本に移住するきっかけの一つは事務所のマネージメントへの不信があったと告白。昨年末、たけしに熊本を拠点にすることを報告しに行った時、「(熊本で)レギュラーを貰うことはうれしいことだけども、非常に悲しい」「でも、お前が熊本に行ったら俺ら全員で熊本の番組盛り上げに行くからよ、ギャラなんていらないから」と、師匠に激励の言葉をもらったことを明かした。

 しかし、その一方で、井手は(熊本移住に関して)森社長に、「ちょっとお話しをしたいことがある」と電話をしたら、「私は何とか言える立場ではありませんから」と、話しを聞いてもらえなかったと言い、「社長とはもう30年も一緒です。なんで話を聞いてくれないのって、冷たいよなあって。そのことに関しても軍団のみんなは『冷たいだろ!』と怒ってるし、たけしさんも『それはないだろ!』って……」と、社長への怒りを露わにした。

 井手は、オフィス北野の社員の高額給料にも言及し、「20歳代で一千何百万円も貰える」「誰が見ても『こいつは何のために事務所にいるんだろう』っていうマネージャーやスタッフもいた。そういう人たちが何千万っていう年収をもらっている(中略)ありえないだろ」と、軍団の抱える不満を訴えた。

 また、水道橋博士も番組の電話取材に答え、森社長と共に事務所を立て直していくとした上で、「(たけしを)二回あなたは裏切り、だますようなことをしたんだから、それはそこでけじめをつけてくださいと」と、社長に対してけじめをつけることを要求した。

 そして、1日に発表された軍団の声明文を受けて、森社長が、「内容に関しても極めて不本意」と反論のコメントを発表したことについても、水道橋博士は、「あのことばを『不本意』というならば、まだ抑えて書いているので、たけし軍団自体が、非が何もないと思っているんでね。そのようにおっしゃられるのであれば、非はそちらにあるのじゃないですか?」と、今後も徹底抗戦の構えがあることをうかがわせた。

 なお、渦中の森社長は本日付けのスポーツニッポンで、「まるで(私が)横領、泥棒のようなことをしているような取られ方をしているので、これについてはきちんと反論したい」と改めてコメントしている。