仲間の健闘を称えたネイマール。来シーズン以降、改めて欧州制覇に挑戦することになるが、それはパリSGで、あるいは噂されるあのクラブで!? (C) Getty Images

写真拡大

 3月6日(現地時間)に行なわれたチャンピオンズ・リーグ(CL)決勝トーナメント1回戦・第2レグで、パリ・サンジェルマンはレアル・マドリーに1-2で敗れ、合計スコア2-5で敗退が決まった。
 
 欧州制覇を目標に掲げ、今シーズンはオフにネイマールを史上最高額の移籍金でバルセロナから“強奪”し、ビッグクラブが争奪戦を繰り広げた新鋭キリアン・エムバペも手中に収めるなど、並々ならぬ意気込みでこのコンペティションに臨んだものの、夢は早々に潰えた。
 ディフェンディングチャンピオンに力の差を見せ付けられ、失望の色が濃いパリSGの面々だが、この大一番でピッチに立てなかったネイマールもそのひとり。リーグ・アン第27節のマルセイユ戦で右足首の捻挫と第5中足骨骨折という全治最長3か月の重傷を負った彼は、CL敗退を受けて自身のツイッターを更新している。
 
「負けてしまい、とても悲しい。それ以上に、ピッチ上で仲間たちを助けられなかったことが悲しい」
 
 バロンドール受賞という野望のためにパリSGに加入した彼にとって、CLは絶対に欠かせないタイトルだっただけに、この気持ちは当然だろう。
 
 しかし、厳しい状況で戦いに臨んだ仲間たちの姿に、別の感情も湧き上がったようだ。
 
「みんなの努力する様を見て、とても誇らしい気持ちになった。彼らを祝福するよ。アレー(頑張れ)、パリ!」
 
 パリSGの、そしてネイマールの夢の実現は、来シーズン以降に持ち越しとなった。その前に彼には、怪我を完全に回復させ、今夏のロシア・ワールドカップで最高のパフォーマンスを見せてブラジル代表を6度目の世界制覇に導くという重要なミッションが待っている。