レアル英雄FWがムバッペ獲得失敗の古巣を酷評 「ロナウド引退を待つべきではない」

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90年代後半に活躍したミヤトビッチ氏「後継者となれる選手は獲得しておかないと…」

 かつてレアル・マドリードの点取り屋としてUEFAチャンピオンズリーグ(CL)優勝に導き、引退後はスポーツディレクターも務めた元ユーゴスラビア代表FWプレドラグ・ミヤトビッチ氏が、古巣の補強方針に物申している。

 スペイン紙「AS」が報じた。

 ミヤトビッチ氏は1997-98シーズンのCL決勝で、ユベントス相手に決勝ゴール(1-0)を挙げてレアルを32年ぶりの欧州王者に導いた。2003年に現役を引退した後は、06年にラモン・カルデロン新会長の就任と同時にレアルのスポーツディレクターに就任し、09年まで同職を務めている。

 そのミヤトビッチ氏は、レアルが今夏の移籍市場でパリ・サンジェルマン(PSG)に移籍したフランス代表FWキリアン・ムバッペの獲得を逃したことについて言及した。

「レアルは歴史的にも偉大であり続ける宿命を背負っているクラブだ。18歳のタレントであるキリアン・ムバッペは、チームの中にポストを用意すべき存在だ。すぐにレギュラーにはなれないにしても、1年の間にはその座を手に入れるだろう。クリスティアーノ・ロナウドやルカ・モドリッチの引退を待つべきではない。後継者となれる選手は今から獲得しておかないといけない」

OBの提言はクラブ方針に影響を与えるか

 ミヤトビッチ氏はこのように語り、エースのロナウドが健在な今でもムバッペを獲得すべきだったと持論を展開している。

 ムバッペは最終的に移籍市場最終日にモナコから期限付き移籍(買い取りオプション付き)でPSGへ加入。レアルも1億ユーロ(約130億円)以上のオファーを提示して獲得に動いていたとされるが、「本腰」を入れて獲得しなかった古巣に不満を持っているようだ。

 先日はウェールズ代表FWガレス・ベイルを「レアルに適応できていない。自分なら売却対象」と酷評するなど、ミヤトビッチ氏はメディアに登場してレアルの補強方針に物申す場面が増えている。

 果たして、OBの“提言”はクラブ方針に影響を与えるのか。リーグ戦でスタートダッシュに失敗したレアルには、少しずつプレッシャーがかかり始めている。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images