CBS MarketWatchによると、3日のニューヨーク為替市場は、同日発表されたユーロ圏の6月小売売上高が前月比0.4%増となったことに加え、7月のPMI(購買担当者景況指数)も前月比0.4ポイント増の53.5となるなど、欧州の経済指標が好調だったことから、ユーロが買われ、ドルは3日連続で下落した。ユーロ/ドルは、ユーロが一時2ヵ月ぶりの高値となる1ユーロ=1.2343ドルをつけた後、前日比1%ユーロ高の1ユーロ=1.2332ドルで引けた。また、ロシア中央銀行が1日、同国の外貨準備に占めるユーロの割合を30%から35%に引き上げたことを受け、今後、中東などからのユーロ買いが加速するとの憶測が市場に広がったことも、ユーロの支援材料となった。

  一方、米ISM(サプライマネジメント協会)が朝方発表した7月の米非製造業景況指数が、前月の62.2%から60.5%に下落したことから、ドルは対円で3日続落し、ドル/円は、前日比0.3%ドル安の1ドル=111.07円で取引を終えた。市場では、5日に発表される米7月雇用統計と、同日に参院で予定されている郵政民営化法案の委員会採決に注目が集まっている。【了】