CBS MarketWatchによると、清涼飲料最大手コカコーラは21日、第2四半期(4−6月)決算を発表した。それによると、海外、特に、中南米での販売好調などを背景に、最終利益は5年ぶりの最大の伸び率となる、前年同期比9%増の17億2000万ドル(約1910億円)、1株当たり72セントとなった。一時的な損益項目を除いた1株当たり利益は68セントで、市場予想の同64セントを上回った。

  また、売上高は前年同期比7%増の63億1000万ドル(約7000億円)だった。ケース単位の出荷高は前年同期比5%増で、中でも炭酸飲料以外のカテゴリーが伸び、ジュース類は同11%増、ミネラルウォーターは同 19%増となった。

  同社のネビル・イズデルCEO(最高経営責任者)は「米、独、南アジアなどで課題が残っているように、まだ立て直しは途上だ」としたものの、「ポジティブな傾向が見え始めている」とし、経営再建の兆しが現れているとした。また、2005年中に少なくとも20億ドルの自社株を買い戻す計画を明らかにした。第2四半期中にも、10億ドルを買い戻している。同社の株価は前日比0.62ドル(1.43%)高の43.95ドルで引けた。 【了】