CBS MarketWatchによると、インターネット検索最大手のグーグルは21日、米株市場の引け後に第2四半期(4−6月)決算を発表した。それによると、最終利益は前年同期比4倍増の3億4200万ドル(約380億円)、1株当たり1.19ドルとなった。また、一時的損益項目である従業員向けストックオプション費用を除いた利益ベースでは、1株当たり1.29−1.35ドルとなり、 市場予想の同1.21ドルを上回った。

  また、売上高は13億8000万ドル(約1530億円)で、前年同期のほぼ倍となったが、パートナーである提携サイトに委託した分を除いた売上高(純収入)ベースでは、8億9000万 ドル(約990億円)となり、市場予想コンセンサスの8億4200万ドルを上回ったものの、予想レンジの上限である9億ドルは下回った。

  同社は、業績予想は発表せず、第3四半期は季節的要因から業績が減速するとの見方を示したにとどめた。市場では第3四半期は売上高8億9100万ドル(約990億円)、1株 当たり利益1.23ドル、また通年業績は売上高35億ドル(約3900億円)、1株当たり利益 5.20ドルと予想している。

  同社の好決算を予想して、21日のナスダック市場の通常時間帯の取引では買いが集中、ザラ場で一時317.80ドルを付け、上場来最高値を更新し、結局、前日比1.94ドル高の313.94ドルで引けた。しかし、引け後の決算発表後の時間外取引では、同社幹部が7−9月期の売り上げの伸びが鈍化する見通しを示したことが伝わると、成長減速懸念が広がり、一時、通常取引時間終値比30.98ドル(9.9%)安の282.96ドルまで値を下げたが、午後6時半時点では17.69ドル(5.64%)安の295.99ドルで推移していた。【了】