XFN-ASIAよると、中国人民銀行(中央銀行)は、経済成長を維持するため、下期に金融政策を緩和する模様だ。チャイナ・ビジネス・ニュースが同行幹部の話として14日付で伝えた。同紙によると、現在、同行による人民元の不胎化(国内市場に人民元が大量に滞留しないよう中央銀行は日々の金融オペレーションを通じて人民元を吸収する)を緩和するとしている。同行は来週、内蒙古自治区で、下期の金融政策について協議を行う見通し。

  中国では、1ドル=8.28元に事実上固定したドル・ペッグ制が採用されているが、人民元の切り上げ観測が高まったことにより、海外からの資金が流入して、人民元の発行残高が増加している。

  英スタンダード・チャータード銀行は今週初め、中国人民銀行は今年上期に、資本流入で生じた人民元の過剰分の68−71%について不胎化を行ったとしている。前年同期では79%だった。

  中国人民銀行は、通貨供給量の目安であるM2(現金+普通預金などの要求払い預金+定期性預金)の下期の成長目標を14%としているが、NDRC(中国国家発展和改革委員会)は今週、同目標を15−16%に引き上げるべきだとしている。【了】