米原油市場概況(13日):原油反落、60.01ドル=ハリケーン被害急回復で
CBS MarketWatchによると、13日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で、米国標準油種であるWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の8月物の終値は、ハリケーン「デニス」に襲われたメキシコ湾岸の石油・天然ガスの生産が予想以上に回復したことに加え、IEA(国際エネルギー機関)が同日、2005年のエネルギー需要見通しを日量20万バレル減の日量158万バレルに引き下げたことを受けて、石油供給不安が減少し、一時1バレル=61.10ドルまで上昇した後、前日比61セント安の1バレル=60.01ドルと反落した。
一方、NYMEXの天然ガス先物相場では、ハリケーン「エミリー」によるメキシコ湾岸への被害が懸念されることから、天然ガスの供給不安が拡大し、8月限は、前日比1.5セント高の100万Btu=7.90ドルの高値で引けた。米政府は14日、7月8日までの週の天然ガス在庫を発表する予定で、米先物取引大手のフィーマットUSAは、580億立方フィートの増加になると予想している。【了】