風速59Mのハリケーン「デニス」、フロリダに上陸=3州で180万人避難
CBS MarketWatchによると、キューバとハイチで32人の死者を出し、昨年のハリケーン「アイバン」を上回る大型ハリケーン「デニス」は、米国東部時間10日午後2時25分(日本時間11日午前3時25分)、米フロリダ州パンハンドル地域とアラバマ州に上陸した。一時、風速は58.6メートルを超え、大型で非常に勢力の強いハリケーンを示す「カテゴリー4」に成長したが、午後3時には、「カテゴリー3」に勢力を弱め、その後「カテゴリー2」に勢力をさらに弱めた状態で、オハイオ渓谷周辺に向かっている。NHC(米国立ハリケーンセンター)は、今後も洪水や竜巻の恐れがあるとして引き続き警戒を呼びかけている。
フロリダ州では10日朝、強風と豪雨で7万3000世帯が停電し、デニスの予想進路に沿って、180万人(うちフロリダ州:70万人、アラバマ州:50万人、ミシシッピ州:19万人)に避難勧告が出された。米保険業界では、デニスによる被害に対応するための体制作りを行っており、ウォール・ストリート・ジャーナルによると、ハリケーン被害への損失保証額は10億−50億ドル(約1120億−5610億円)になるとしている。
石油精製施設の集中する米メキシコ湾岸では、被害を警戒し、石油精製関連施設や警戒地域の空港が閉鎖された。被害の状況はまだ明らかになっていない。原油先物相場のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)では8日、米国標準油種であるWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の8月物が、ハリケーン被害への懸念から、一時、1バレル=61.90ドルまで上昇したものの、その後慎重な見方が広がって供給不安が沈静化し、高値警戒感からの利益確定売りが進んだことで、前日比1.10ドル安59.63ドルで引けている【了】
石油精製施設の集中する米メキシコ湾岸では、被害を警戒し、石油精製関連施設や警戒地域の空港が閉鎖された。被害の状況はまだ明らかになっていない。原油先物相場のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)では8日、米国標準油種であるWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の8月物が、ハリケーン被害への懸念から、一時、1バレル=61.90ドルまで上昇したものの、その後慎重な見方が広がって供給不安が沈静化し、高値警戒感からの利益確定売りが進んだことで、前日比1.10ドル安59.63ドルで引けている【了】